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【デュオ解説】スパーズを支えたツインタワー

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1998年に結成された史上最強のツインタワー

史上最高のPFと評価されているティム・ダンカンがドラフトされた1998年のシーズンから同じく歴代屈指のCのデビッド・ロビンソンとのツインタワーはすぐに結果を残し、歴代のデュオでもトップ10に入ると評価を受け、ツインタワーデュオとしては歴代最強のデュオであることは確実でしょう。ロビンソンが高齢だったことからこのツインタワーがリーグを長きにわたって支配するところは見られませんでしたが、短い期間において史上屈指のデュオという評価を受けるほどの達成度を誇るデュオになりました。今回はダンカンとロビンソンが結成したスパーズのツインタワーについて解説していきます。

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結成~1999年優勝

1998年のNBAドラフトで全体1位でスパーズがダンカンをドラフトしたスパーズは当時スーパースターCとしてチームのリーダーを務めていたロビンソンとのツインタワーがリーグをすぐにでも支配することができると考えており、その目論見は間違っていませんでした。ダンカンはドラフト前から「今後10年間NBAを支配できる」と評価されていたとおりの活躍で21.1得点11.9リバウンド2.7アシスト2.5ブロックを平均し当たり前のように新人王になり、1年目選手としてラリー・バード以来のオールNBA1stチームに選出されました。この年はロビンソンもまだ年齢的にも全盛期ギリギリであり、ダンカンに活躍の場をゆすりながらも21.6得点10.6リバウンドを平均しオールNBA2ndチームに選出され、ダンカンに次ぐエースとして活躍しました。そしてプレイオフではカンファレンス・セミファイナルで当時リーグ最高PFとして活躍していたマローン擁するジャズと対戦しました。ダンカン自身はマローンと互角の戦いをしましたがチームは1勝4敗で敗退し、チームとして力の差を感じるシリーズになりました。

次シーズンその悔しさを抱えて挑んだダンカンとロビンソンはチームを短縮されたシーズンの中で37勝13敗の好成績に導きこのシーズンもダンカンは21.7得点11.4リバウンド2.4アシスト2.5ブロックを平均し2年連続でオールNBA1stチームに選出され、さらにオールディフェンシブ1stチームにも選出されました。ロビンソンも15.8得点10.0リバウンドを平均し、衰えが見え始めていましたがダンカンの相棒としてチームの大黒柱として貢献しました。そしてこの年にスパーズはNBAファイナルに進出し、ファイナルではパトリック・ユーイングのニックスと対戦しました。第1戦では前半こそ不調だったダンカンでしたが、そこからは調子を取り戻しスパーズはフランチャイズとロビンソンにとって初の優勝を成し遂げ、ファイナルで27.4得点14.0リバウンドを平均したダンカンは2年目選手としてファイナルMVPを受賞しました。

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レイカーズとの対戦~ツインタワー解体

翌年の1999~2000シーズン、チャンピオンそしてとしてシーズンに挑んだチームは慢心することなく53勝29敗を記録しプレーオフに進出しました。ダンカンは23.2得点12.4リバウンドを平均し恒例のオールNBA1stチームとオールディフェンシブチーム1stチームに選出されました。この年はロビンソンも17.8得点9.6リバウンドを平均し得点面で大きく貢献しオールNBA2ndチームに選出され、チームの中心は昨年よりも調子が上がっていました。しかしエースのダンカンはシーズン終盤に負ったケガによってプレーオフを全休し、戦力が低下したチームは第1回戦で敗退しました。

翌2000~2001シーズン、ダンカンは22.2得点12.4リバウンドを平均しいつものようにオールNBA1stチームとオールディフェンシブチーム1stチーム入りしましたが、この年からロビンソンの衰えが顕著になり始めました。ロビンソンは14.4得点8.6リバウンドと前年に比べても大きくスタッツを落としました。ダンカンに引っ張られてチームはプレイオフカンファレンス・ファイナルに進出しましたが、シャック&コービーの時代最強若手デュオにスウィープで敗北しました。

2001~2002シーズンにはダンカンが個人として早くも全盛期に入り始め、25.5得点12.7リバウンド3.7アシスト2.5ブロックを平均し初のシーズンMVPを受賞し、ロビンソンは12.2得点7.9リバウンドとまたスタッツを落としましたが、チームは58勝24敗を記録しプレイオフに出場しました。しかしまたしてもカンファレンス・セミファイナルではシャック&コービーに1勝4敗で敗れ、このままロビンソンのキャリアは終わってしまうのかと思われていました。

ロビンソン最後のシーズンとなった2002~2003シーズン、この年にマヌ・ジノビリ、トニー・パーカー、スティーブン・ジャクソンなど多くの若手をチームに加え将来に備える布陣をそろえたスパーズですが、そんな中でもダンカンの輝きが失われることはなく、23.3得点12.9リバウンド3.9アシスト2.9ブロックを平均し2年連続でシーズンMVPをs受賞しました。ロビンソンは最後のシーズンということもあり、8.5得点7.9リバウンドと正直平均以下の選手になっていましたが、ダンカンに引っ張られチームは60勝22敗のリーグ1位の成績を残し、プレイオフではファイナル第6戦ダンカンの21得点20リバウンド10アシスト8ブロックという歴史的な活躍によって優勝を決め、ロビンソンのキャリアは優勝で締めくくられました。ダンカンも2度目のファイナルMVPを受賞し、スパーズのツインタワーは解体を迎えました。

まとめ

いかがだったでしょうか。活躍期間は短かったですが、あのシャック&コービーを倒した唯一のチームであることや、若手のダンカンが中心として輝いたことでインパクトが非常に強いデュオであることは間違いありません。時代の流れからも今後しばらくツインタワーデュオが見れることはなさそうですが、いつかまたこんなデカい選手のコンビでリーグを支配する光景が見たいです。

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