【チーム分析】新たな若手を加えたディフェンディングチャンピオンのバックスは2連覇できるか?
優勝ピースを失った昨シーズンの王者
昨シーズンのプレイオフでホークス戦での恐ろしいけがを乗り越えて、プレイオフ史上に残るパフォーマンスを発揮したヤニス・アデトクンポに引っ張られて見事50年ぶりの優勝を達成したミルウォーキー・バックス。オフに優勝ピースとなったPJタッカーやブリん・フォーブスを放出した彼らですが、2連覇を目指す今シーズン、ヤニス率いるチームはどのような補強を行ったのか。今回はバックスの補強を見ていきたいと思います。
失った戦力をしっかりと補強したバックス
オフにバックスはヤニスを中心としたオフェンスに欠かせないシューターのタッカーとフォーブスを放出し、チームバランスが崩壊してしまうのではないかと心配されていましたが、その穴をベテランプレーヤーとブレイクアウトが予想されている若手で埋めました。ここでは各選手について分析していきます。
グレイソン・アレンの獲得
オフの1番大きなバックスの補強はアレンの獲得でしょう。彼は大学時代やサマーリーグでのプレーから非常にラフな選手でチームの雰囲気を壊すプレーヤーのイメージがま
とわりついていますが、NBAに入ってからはそのようなプレーが格段に減り、意外に高い身体能力と確実なアウトサイドシュートの能力が高く評価されている若手です。彼は現時点でスター選手というわけではありませんが、試合を見ていて伝わってくるポテンシャル的にはスターになれる素質がある選手です。
実際に現地では「2022年シーズンが彼のブレイクアウトシーズンになる」という声も上がっており、ヤニスの求めるシュート力とヤニス、ミドルトン、ホリデーのBIG3を支える次世代のスター選手としても期待ができる若手選手です。
ロドニー・フッドの加入
ベンチからオフェンスを支える重要なピースとして貢献できるフッドを獲得しました。彼もアレンと同じく正確な3PTシュートを打つことができる選手です。昨シーズンの確率は大きく下がってしまいましたが、キャリア平均では約37%でシュートを決めきる能力がある選手で、アキレス腱断裂の経験があり、波が激しい選手ではありますが時にチームを助けることができる選手ですのでベンチにおいておく選手としてはプラスになるでしょう。
チームを支えるそのほかの選手
バックスには新しく加わった選手のほかにも昨年の優勝を支えたプレーヤーたちが残っています。ここではその他の選手たちを紹介していきます。
パット・カナトンの存在
昨年、ヤニスのキックアウト先として安定したシュート率で活躍したカナトンは今シーズンもバックスに残っています。カナトンはシュート力もなかなかとよりになる選手ですが、ベンチプレーヤーとして身長も平均的な選手として高いリバウンド力でチームのディフェンス力強化に貢献してくれる器用な選手です。身体能力もそこそこありますのでアレンと共にこれからの成長が期待できる選手でもあります。
ダンテ・ディビンチェンゾの貢献
ディビンチェンゾも昨年のバックスをベンチから支えた優秀なロールプレイヤーです。彼も高い身体能力と安定したシューティングで貢献することができる選手です。昨年は平均得点を2桁に乗せ、勝負所で得点面で活躍できるところも見せています。ディフェンス面でも評価されており、2wayプレイヤーが求められる現代NBAでは大きく貢献できる選手だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。ここで紹介した選手以外にもバックスには優勝に欠かせない選手が多く所属していますが、全員を紹介することはできせんので今回は年齢が低めの選手構成で紹介をしていきました。ブルックやポーティスなどの自分の仕事を完璧に遂行する選手たちも安定した試合運びには非常に重要です。オフで放出した戦力は少し痛かったですが、これからヤニスを支えることができる戦力をそろえつつ、ヤニスの将来を考えチームの若さを優先した今回の動きはかなり優秀な動きだったのではと思います。
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