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【チーム分析】二大エース擁するクリッパーズは優勝できるのか?

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リーグ最強のウイングコンビを結成したチームの行方は?

2019年オフに大型トレードでポール・ジョージを獲得し、その直後にFAでカワイ・レナードを獲得したことで一躍優勝候補に躍り出たクリッパーズ。しかしながらデュオ結成から昨年のプレイオフまでチームはケガやフィットが原因でファイナルまで進出することができていません。昨年プレイオフでは旬を過ぎたと思われていた選手が予想外の復活をしたことでチームとしてまた一段階進化しましたが、レナードの欠場によってカンファレンス・ファイナルで敗退してしまいました。

しかしプレイオフで成長した選手たちをキープしながら補強をしたクリッパーズは今年こそ優勝するチャンスがあるかもしれません。今回はそんなクリッパーズのオフを分析していきます。

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クリッパーズの強み・弱み

クリッパーズは万能選手が多い強みを持っていますが、その反面弱点が明らかなチームでもあります。ここではその強みと弱みを考察していきます。

強み

クリッパーズはオフェンスもディフェンスも両方できる選手が多いため、ケガによる欠場があっても対処しやすいチームであることが強みです。

また、現代NBAではウイングプレイヤーだけでなくインサイドプレイヤーにも万能性が求められます。具体的にはインサイドだけでなくアウトサイドからも攻めることができるプレー範囲の広さ、スクリーンでスピードのある選手にスイッチした時についていける俊敏性などです。クリッパーズはスモールボールに特化したロスターでチームを作っているためスピードがあり、ミドル~ロングレンジのシュートも得意としているビッグマンが多いです。

弱み

クリッパーズにはゲームメイクやシュートクリエイトを得意とする選手が少ないです・それが原因で一昨年のプレイオフではオフェンスがレナードやジョージ頼りになり停滞してしまうということがありました。昨年のプレイオフではレジー・ジャクソンが予想以上に活躍したことでオフェンスが停滞する場面は少なかったですが、やはりクリッパーズは好調な選手やオフェンス能力が高い選手に頼るオフェンスをしがちという傾向は変わりませんでした。

スモールボール特化ゆえに単純に強いビッグマンに対抗しにくいことが1番の弱みです。例えばカール・アンソニー・タウンズやジョエル・エンビードなどの身長が高くリバウンド力があり、インサイドでの支配力が高いビッグマンらしい選手には身長やパワーの差でゴリ押される傾向があります。

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エースの片方はシーズン全休か?

レナードとジョージというリーグ最強のウイングコンビを持つクリッパーズですが、プレイオフのカンファレンス・ファイナルで負ったケガが完治せず、レナードは迎えるシーズンを全休する予定です。チームの核を片方失ったチームの戦力は低下すると思いますが、クリッパーズはその穴を埋めるための補強ができています。

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ディフェンスとオフェンスの両立

クリッパーズは万能な選手が多く所属しているチームです。レナードとジョージはもちろん、ニコラス・バトゥーム、サージ・イバカ、マーカス・モリス、テレンス・マンなど攻守の両面で貢献できる選手がクリッパーズでは活躍しています。そしてオフの補強では弱点をカバーするような補強をしましたので見ていきます。

エリック・ブレッドソーの補強

チームの魂だったパトリック・ベバリーとベテラン選手のレイジョン・ロンドをトレードしてブレッドソーを獲得しました。彼はディフェンス面で高い評価を受けておりオールディフェンシブチームに選出された経歴もある選手です。

年齢もありディフェンス力は落ちてきていますがPGとしては非常にディフェンスがうまい選手であり、ベバリーのようにチームに勢いをつけることもあれば流れを乱す言動をするような性格の粗さもない安定した選手でレナードとのフィットもよさそうです。

全盛期の時より得点力も落ちてしまいましたが、2桁得点を平均できる良い控えPGとしてチームに貢献することができると思います。また、身体能力が高いのでPGの割にリバウンドが得意なこともスモールボールに強みを持つチームとしてはうれしいポイントです。

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ハリー・ジャイルズの補強

Non-guaranteedの契約でオフにクリッパーズに加入したジャイルズは高校時代には世代最高の才能だという評価を受けていました。ケガのせいでNBAでは期待されていたほどの結果を残すことができませんでしたが、彼のプレーにはポテンシャルを感じる点が多いことも事実です。

彼はセンターとしては珍しいスキルを持っており、ポストアップからのフローターを得意としています。そして難しいフローターシュートを武器としている選手としてはFG50%以上で得点を重ねることができ、効率が高い選手だということがわかります。ブレイザーズでプレーした昨シーズンには34%で3PTを決めていましたので、これから練習すれば38%前後で決められるようになる可能性は高く、チームの大きな武器になることも十分にあり得ると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。正直優勝できるかどうかはジャイルズの成長と昨年プレイオフで活躍した選手の活躍が1年限りでないことにかかっています。レナードが戻ってこれるかどうかもまだわかりませんが、本人は戻ってくる意思はあるようです。ロブシティの時代も優勝できず悔しい思いをし続けたクリッパーズにはこのダブルエースの時代に優勝をしてほしいと思います。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!