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【選手紹介】晩年に報われた万能PG:ジェイソン・キッド(2/3)

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最高PGへのトレード

前回の記事でネッツへのトレードが決まったキッドですが、彼はマーベリックスとサンズを経てリーグトップクラスの選手に成長しましたが、個人の問題によって実力とチームの評価が釣り合わない選手でもありました。そんなキッドは今回紹介するネッツでの活躍が評価され、のちに優勝チームのベテランとしてチームに求められる存在になります。今回はキッドのネッツでのキャリアについて紹介していきます。

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有望な若手集団~スパーズへの移籍のうわさ

2001~2002シーズン、ネッツは新加入のキッドと共に有望な若手選手とベテランを集めたチームでした。ルーキーのリチャード・ジェファーソン、ジェイソン・コリンズ、ブランドン・アームストロングと2年目のケニオン・マーティン、ベテランのケリー・キトルズとこの年のネッツはまだすぐにプレーオフ常連になれるようなチームには見えませんでした。しかし、キッドはチームを前年より26勝上積みした52勝30敗まで引っ張りフランチャイズ史上初の50勝以上を記録しました。キッドはこの活躍が大きく評価され、オールNBA1stチームに選出されMVP投票では2位になりました。投票では2位になりましたが、世間の評価ではこの年のMVPはキッドでした。キッドは移籍1年目からまだまだ若いチームをいきなり優勝候補チームに変え、再び自分の実力を証明しました。フランチャイズ初となったプレイオフでは、いきなりファイナル進出を果たしましたが、この年はシャック&コービーのレイカーズにスウィープで敗北しました。

ネッツでの2年目シーズン、キッドのリーダーシップによりチームはより成長しました。成績こそ49勝33敗で少し落ちましたが、キッドはこのシーズン、18.9得点8.9アシストでアシスト王になり、オールNBA2ndチームに選出されました。一回戦のバックス戦では2勝2敗でシリーズが互角となっていましたが、そこからネッツは10連勝し破竹の勢いでファイナルまで2年連続で到達しました。ファイナルではスパーズに第6戦で敗れましたが、2年連続でファイナルに進出するまでチームは強くなっていました。

2003~2004シーズン、キッドはスパーズに移籍する予想がされており、キッドもほぼそのつもりでスパーズとの会談に臨んでいましたが、帰りの飛行機内で考えを改め結局ネッツと6年契約を結ぶことにしました。この年キッドは15.5得点9.2アシスト6.4リバウンドを平均し2年連続でアシスト王になり、オールNBA1stチームに返り咲きました。ネッツは47勝35敗でプレイオフに進出しましたが2回戦でピストンズに第7戦で敗れました。第7戦でキッドは膝のケガを抱えながらプレーしており、精彩を欠いたプレーで全くチームに貢献することができませんでした。

翌年、膝のケガで手術を受けたキッドは12月まで復帰することができませんでしたが、チームはカーターをラプターズから獲得していました。このコンビはキッドが12月までいなかった分を何とか埋め合わせることができ、ギリギリ8位でプレイオフに進出しました。しかし1回戦でこの年優勝するヒートにスウィープで敗れカーターとの最初のシーズンは悪い形で終わりました。

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カーターとのフルシーズン~ダラスへの帰還

2005~2006シーズン、カーターとの初めてのフルシーズンになったこの年、キッドはオフェンスでの負担が減り、平均13.3得点8.4アシスト7.3リバウンドと得点面で数字がかなり落ちましたがディフェンスにより力を入れることができ、自身4度目のオールディフェンシブ1stチームに選出されました。カーターとのコンビはネッツを3位まで復活させることができ、プレイオフでも1回戦を突破しましたが、2回戦でまたヒートと対戦し敗退しました。

翌年、キッドはカーターと共にオールスターに選出されましたが、キッドは背中のケガにより試合に出ることはありませんでした。キッドとカーターは4月7日に2人同時にトリプルダブルを達成し、1987年のジョーダンとピッペン以来の偉業を成し遂げました。プレイオフでもキッドの勢いは衰えず、プレイオフ全体では14.6得点10.9アシスト10.9リバウンド記録し、平均トリプルダブルを達成しましたが、2回戦でキャバリアーズに第6戦で敗退しました。

2007~2008シーズン、キッドは1989年以来初の3試合連続トリプルダブルを達成し、オールスターのスターターに選出されました。この年にはレイカーズとのトレードが噂されていましたが、キッドの代理人はフロントと話しキッドをマーベリックスにとれえーどすることに決めました。そして2月中旬に、キッドのトレードは成立し、古巣のマーベリックスに戻ることになりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ネッツではチームを強くする能力を存分に発揮したシーズンを過ごしていたキッドですが、チームを優勝させることはできませんでした。後半にはカーターという絶対的な相棒がいましたが、それでも優勝には届かず、なぜあのチームで優勝できなかったんだろうと考えてしまう人も多いのではないでしょうか。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!