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【デュオ解説】マローン&ストックトン2.0になれたデュオ

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NBAの時代を作り上げるはずだったデュオ

ノビツキーを予想外のドラフトピックで獲得したその年にトレードでナッシュを獲得したマーベリックスは、この2人のデュオが成長し、将来は2人を中心に優勝を狙えるとまで言われていました。しかし、若い有望なデュオにはよくあることですが、ナッシュとノビツキーは金銭面での問題があり、結成から6年で解散してしまいました。今回はナッシュとノビツキーのデュオについて紹介していきます。

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ナッシュとノビツキーの出会い~2人の成長

ノビツキーが7位指名を受けてマーベリックスの一員になった1998年のNBAドラフトでドラフトナイトトレードが起き、ナッシュはマーベリックスにトレードされ、2人は出会いました。2人の1年目、ノビツキーはドイツからドラフトされ、英語は堪能でしたがNBAのバスケに適応することができずドイツに帰ってしまいたいと思うほどに厳しいルーキーシーズンを過ごしており、ナッシュも7.9得点5.5アシストとチームの中心的なゲームメイカーになるほどのインパクトを残すことができず、プレイオフに進出することはできませんでした。

しかし、2年目のシーズンにノビツキーが17.5得点6.5リバウンドを記録し、オールスター選出を受けるまでに急成長し、チームのリードガードとして活躍していたマイケル・フィンリーもオールスターになったことでチームは勢いづき、ナッシュは8.6得点4.9アシストと成長を見せることができませんでしたが、チーム40勝42敗まで成績を伸ばしました。しかし、2人のオールスターの活躍もむなしくチームはプレイオフを逃し、トレードから3年が経とうとしていたナッシュの成長が強く望まれました。

2000~2001シーズン、ナッシュはファンの期待に応えブレイクアウトし15.6得点7.3アシストを記録しナッシュはフィンリーに代わオフェンスをリードする存在になりました。また、オールスターのジュワン・ハワードもチームに加わり、ノビツキーも平均21.8得点9.8リバウンドとさらに成長し、ナッシュ・ノビツキー・ハワードのスコアリングの得意な3人のオールスターを中心にしてマーベリックスはついに念願のプレイオフ進出を達成しました。マーベリックスは10年以上ぶりにプレイオフに出たチームという事実とは裏腹に2回戦に進みました。しかし、スパーズに実力と経験の差を見せつけられ、1勝4敗でシリーズを敗退することになりました。

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ナッシュの急成長~デュオの解散

翌年の2001~2002シーズン、ノビツキーは6年90億円の契約延長をチームと結び、その延長に応えるようにさらにスタッツを伸ばし23.4得点9.9リバウンドを残すようになりました。加えてナッシュも平均17.9得点7.7アシストを記録し、ノビツキーはオールNBA2ndチームに、ナッシュはオールNBA3rdチームに選出されるほどに選手に成長しました。ナッシュとノビツキーのデュオはもちろん、フィンリーとハワードというしっかりとしたコアを持っていたマーベリックスはダークホースとしてプレイオフに挑みましたがまたしても2回戦でキングスに1勝4敗で敗れ、2人の初オールNBAチームシーズンは終わりを迎えました。

次シーズン、ナッシュは2年連続でオールNBA3rdチームに、ノビツキーもオールNBA2ndチームに選ばれ、チームはフランチャイズ記録の60勝22敗を記録し、3位シードとしてプレイオフに進出しました。ナッシュとノビツキーは得点とアシストでお互いを支えあい、1回戦でブレイザーズを第7戦で、2回戦ではキングスを2連続の第7戦で破り、当時フランチャイズ史上2回目のカンファレンス・ファイナルにまで進みました。カンファレンス・ファイナルのスパーズ戦では良い勝負をしていましたが、第3戦でノビツキーがジノビリと衝突しシリーズを全休することになったことでシリーズの流れが大きく変わり、第6戦で敗退することになりました。

2003~2004シーズン、ナッシュはチームがアントワン・ウォーカーとアントワン・ジェイミソンを加え、オフェンスの役割を分散したことで調子を落とし、ノビツキーもセンターとして起用されたことで慣れないロールでプレーしたことでスタッツを落としました。チームの中心が調子を落としたことでマーベリックス全体の流れも悪くなり、勝率も52勝30敗と落ち、プレイオフに進出しましたが、1回戦のキングス戦で期待を裏切る第5戦で敗退してしまいました。

このシーズンを終えたのち、ナッシュはチームと長期の延長契約の話し合いをしましたが、チームがケガをしがちな30歳になるナッシュへの長期契約を渋ったことでナッシュは古巣のサンズと契約することになり、ナッシュとノビツキーのデュオは解散しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ナッシュとノビツキーのデュオは成長速度やプレイオフでの活躍を見るだけでもいつか優勝することができていただろうと予想がつきますが、ハンドチェックのルール変更がナッシュのプレーに大きく影響したことも考慮すると2人のデュオは連覇も狙うことができたのではないかと思います。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!