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【チーム分析】2019年ドラフトの怪物を擁するペリカンズは今年こそ躍進するのか?

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ザイオンを喜ばせるチームを作りたいフロント陣

2019年にエースのアンソニー・デイビスを失ったペリカンズは同年のNBAドラフトでレブロン以来の才能と言われたザイオン・ウィリアムソンを奇跡的に引き当てた1位指名権で指名しました。2019年にレイカーズとのトレードで獲得したイングラムやロンゾが成長しプレイオフチームになる予兆が見えていましたが、オフに彼らはそのロンゾを手放してしまいました。そんなチームは今年のオフでザイオンを満足させる補強をすることができたのか。今回はペリカンズの補強について解説、分析をしていきます。

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ザイオンを100%活かすための補強はできていない

オフにチームはロンゾをトレードして3チームトレードでデボンテ・グラハムとヨナス・バレンチュナスを獲得し、他にトマス・サトランスキーを獲得しました。足し算としてならチームの戦力は上がりましたが、ザイオンとイングラムというオールスターエースたちを完璧に活かすチーム作りをすることはできませんでした。彼らにはスペースと負担を軽減できるディフェンスが得意な選手が必要でしたが、そのような選手は獲得できたとは言いにくいでしょう。

グラハムの補強

グラハムを3チームトレードで獲得したペリカンズですが、この補強はマイナスに働く可能性が高いと思います。彼はMIP候補に名前が上がるほど活躍していた時期もありましたが、その翌年にフィニッシュ能力が低いことがばれてしまい、FG%は39%前後とかなり低い数字をマークしています。3PTは38%前後で決めることはできますが、総合的なシュート力を見るとチームのスペーシングに貢献できるとは言いにくいです。

また、チームにはニキル・アレクサンダー・ウォーカーという成長中の若手がいて、彼の成長スピードはかなり急速なもので、それを阻害してしまう可能性があります。それも彼がチーム全体としてプラスに働きにくい要因となっています。

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バレンチュナスの補強

バレンチュナスをアダムズとのトレードで獲得しましたが、彼もグラハムと同じようにエースたちのために貢献できる選手とは言い難いです。しかし彼は個人としてトップクラスのセンターではないもののトップ15には入るセンターとして活躍できる選手であり、チームの戦力としてプレイオフ進出に貢献することはできると思います。

バレンチュナスはトレードしたアダムズと同じようにインサイドで仕事をする選手ですが、単純にアダムズよりも支配力が上です。昨年アダムズがチームにフィットできなかったことを考えるとバレンチュナスもあまりよくないように思えますが、彼はダブルダブルを平均できるほどの実力を持っており、外のシュートも35%以上で決めることができるのでアダムスよりは活躍の幅が広い選手と言えます。

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サトランスキーの補強

サトランスキーの補強はチームにとって純粋なプラスになると思います。彼は決してスターターレベルの選手ではないですが、3PTを35%以上で決めることができ、ディフェンスもそこそこでき、スペーシングとディフェンスで貢献することができると思います。

また、PG~SFまでの3つのポジションをこなすことができ、万能性が高くチームのケガにも対応しやすい選手だということも若いチームにとってはうれしいことだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。ペリカンズはADを放出してから少しずつではありますが明らかに良い方向に向かっており、今回の補強がうまくいけばプレーオフで2回戦出場位は狙えるチームになる可能性があります。同期のモラントにNBAキャリアを先行されているザイオンがいち早くスポットライトを浴びるようになってほしいと思います。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!