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【選手紹介】OKCサンダーの魂:ラッセル・ウェストブルック

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優勝だけがキャリアにない史上最高クラスのPG

ラッセル・ウェストブルックと言えば日本では西ブルやラスのニックネームで数年前によく話題になっていたOKCサンダーで活躍していた、現在レイカーズでスーパーチームの一員として今シーズンを迎えようとしているPGです。彼の強みはその圧倒的な身体能力と常に全力でプレーするそのエネルギーです。彼を史上最高クラスのPGとして評価する人は少なくないですが、唯一彼のキャリアに足らないものは優勝です。

今年レイカーズでそのタイトルに挑戦するウェストブルックですがそんな彼の今までのキャリアはどのようなものだったのでしょうか。今回はウェストブルックが今までのキャリアで築き上げてきた実績やレガシーについて解説します。

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大学時代~崩壊の始まり

大学1年目はスタメンPGのダレン・コリソンの控えとして大きな活躍の場がなかったウェストブルックはコリソンのケガがきっかけとなり、2年目の2007~2008シーズンにUCLAのスタメンガードとして現キャバリアーズのPFケビン・ラブとチームをNCAAトーナメントのファイナルまでチームを導きましたが、敗退しました。そしてこの年にウェストブルックはNBAドラフトにアーリーエントリーし、予想されていた順位よりも高い全体4位指名キャリアで大きな成功を残すことになるOKCサンダーにドラフトされました。

1年目の2008~2009シーズン、11月からウェストブルックはスターターとして定着し、12月のマーベリックス戦で当時歴代4位の若さで17得点10アシスト10リバウンドを記録しキャリア初のトリプルダブルを記録しました。新人王投票では4位になり、オールルーキー1stチームに選出されました。翌シーズン、34分の出場で16.1得点4.9リバウンド8.0アシストを平均しチームは50勝を記録しプレーオフ進出を果たしました。

次の2010~2011シーズン、ウェストブルックはキャリア初の40得点以上(43得点)を記録し、21.9得点4.6リバウンド8.2アシストを平均しついに平均得点を20得点以上に乗せ、初のオールスターとオールNBA2ndチームにも選出されました。

そして2011~2012シーズン、ウェストブルックは23.6得点4.6リバウンド5.5アシストと平均得点をさらに伸ばし、彼だけでなく6マンとしてベンチからプレーしたジェームズ・ハーデンの成長もあり、サンダーはウェストブルック、デュラント、イバカ、ハーデンと若い才能が集まるチームとしてNBAファイナルまで勝ち上がりました。ウェストブルック自身はファイナルで27.0得点6.4リバウンド6.6アシストを平均しレギュラーシーズンから大きく成績を伸ばしましたが同じく初優勝を狙っていたレブロン率いるヒートの3キングスに敗れ、このシーズンに16.8得点をベンチから平均していたハーデンがトレードされサンダーの崩壊は始まりました。

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新しいOKC~OKCとの別れ

ハーデンがトレードされ、代わりにスティーブン・アダムズを獲得したOKCは彼を新たな大きい戦力として使って戦いました。2012~2013シーズンには23.2得点5.2リバウンド7.4アシストを平均しプレーオフに安定して出場しましたが、1回戦のロケッツ戦でパトリック・ベバリーからハードファウルを受け右ひざACL断裂のケガを負いそのままシーズン終了となりました。

翌シーズン、ケガの影響もあり46試合のみの出場となり、21.3得点5.7リバウンド6.9アシストと平均スタッツも落ちましたがデュラントの助けもあり、チームはプレイオフに進出。しかしながら敗退してしました。

2014~2015シーズン、ウェストブルックは10月に右手を骨折し1カ月の離脱を余儀なくされましたが、自身初の50得点以上(54得点)を記録したり、28.1得点7.3リバウンド8.6アシストと平均スタッツを大きく伸ばしたりとケガの影響を感じさせない活躍を残し、このシーズン彼は得点王に輝きました。2015~2016シーズン、OKCは再び優勝に近づくことになります。ウェストブルックは23.5得点7.8リバウンド10.4アシストを平均し、オールNBA1stチームに選出され、プレイオフではNBAファイナルに進出しました。ステフ率いるウォリアーズと対戦し3勝1敗で優勝まであと一歩まで近づきましたが、ここから逆転されOKCは悔しいファイナル敗退となりました。

そしてこのオフに最強の相棒だったケビン・デュラントがファイナルで逆転負けしたウォリアーズに移籍するという大事件が起きました。翌年、チームを1人で背負うことになったウェストブルックは31.6得点11.8リバウンド10.8アシストを平均し、オスカー・ロバートソン以来初となる平均トリプルダブルを達成し、シーズンMVPになりました。プレイオフでは、第1回戦でロケッツと対戦しシリーズで37.4得点10.7リバウンド10.8アシストを平均しましたが、チームは敗退してしまいました。

次シーズン、ウェストブルックは25.4得点10.1リバウンド10.3アシストを平均し2年連続で平均トリプルダブルを達成し、アシスト王に輝きましたが、プレーオフでは昨年同様、第1回戦で敗退しました。2018~2019シーズンも22.9得点11.1リバウンド10.7アシストを平均し3年連続平均トリプルダブルを達成し2年連続のアシスト王になり、偉業を成し遂げましたが、またしてもプレイオフではブレイザーズに第1回戦で敗れウェストブルック中心に限界を感じたチームは彼をハーデンのいたロケッツにトレードしました。

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ロケッツ移籍~現在

トレードされた2019~2020シーズンにハーデンと再びプレーすることになったウェストブルックはついに3年続いた平均トリプルダブルを記録することはありませんでしたが、史上3年目となる20,000得点6,000リバウンド7,000アシストを達成しました。プレーオフではこの年優勝することになるレイカーズとの第2回戦で敗退し、ウィザーズにトレードされました。ウィザーズではメンターとしても貢献し、通算トリプルダブル数でオスカー・ロバートソンを抜き歴代1位になり、2年ぶりの平均トリプルダブルを記録しアシスト王にも輝き、チームをプレーイントーナメントに導きましたが惜しくもプレーオフ進出は逃し、オフに大型トレードでレイカーズに移籍しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウェストブルックは圧倒的な才能と身体能力を持った選手ですが明らかな弱点がある選手でもあります。今年のレイカーズではレブロンを助けることのできる選手としての活躍が求められています。今までのウェストブルックを見る限りその期待に応えることができると思いますので、キャリア初の優勝を達成してほしいと思います。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!