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【チーム紹介】スモールボールでリーグを席巻したチーム:フェニックス・サンズ

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昨シーズン大躍進を遂げたチームの2000年代前半の黄金期について

昨シーズンPGにクリス・ポールを加え、エースのデビン・ブッカーや2年目のディアンドレ・エイトンが大きく成長し予想外のNBAファイナルに進出しました。今回はそんなサンズが2000年代前半に築き上げた黄金時代について紹介します。

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黄金期時代のきっかけ~ダントー二HCの退任

サンズは2004年~2005年シーズンにかつてダラス・マーベリックスにトレードで放出した小柄なPGのスティーブ・ナッシュをFAとして契約しました。そしてこのシーズンからディフェンスのルールが変わり、ハンドチェック(ディフェンダーが相手の腰のあたりに手を置いて動きをけん制するディフェンスのこと)が全面的に禁止になり、PGやSGなどの比較的小柄な選手たちがスピードを活かしてプレーすることができるようになり、このルールの変更の恩恵を受けたナッシュは低迷していたサンズを1年目から大きく変えることになりました。

2004~2005シーズン、ナッシュを中心としてダントー二HCが主導するラン&ガンオフェンスはリーグに大きなインパクトを与えました。そしてそのチームに与えた影響の大きさはチームの60勝22敗というリーグトップの成績にも表れていましたが、それに加えナッシュはこの年初めてのMVPに選出されました。しかしながらプレーオフではスパーズにカンファレンス・ファイナルで敗退しました。

次シーズン、サンズはチームのもう1人のエースアマレ・スタウダマイアーがケガでシーズンをほぼ全休しましたが代わりを務めたボリス・ディアウが大躍進を遂げ、この年MIP(急成長選手賞)を受賞し、同年相棒エースを失ってもチームを引っ張ったナッシュの功績は大きく評価され2年連続でシーズンMVPを受賞しました。しかしプレイオフではバスケの女神に恵まれずカンファレンス・ファイナルで以前の相棒ダーク・ノビツキー率いるマーベリックスに敗れファイナル進出とはなりませんでした。

そして2年連続ファイナル進出を逃した悔しさを抱えて臨んだ2006~2007シーズン、スタウダマイアーが復帰しサンズは安定した強さでプレイオフに進出。このシーズンではリアンドロ・バルボサが6マン賞を受賞しました。しかし、カンファレンス・セミファイナルでスパーズと対戦し、このシリーズでナッシュがスパーズのロバート・オーリーにタックルされ負傷、それに反応したスタウダマイアーとディアウが1試合の出場停止など多くの戦力を失うことになり勢いを失いベンチ層も薄かったサンズはそのまま敗退しました。

そして翌年、サンズはスモールボールとラン&ガンに限界を感じたのか当時呼応レイベテランプレーヤーになっていたシャキール・オニールをバルボサとのトレードで獲得しました。このトレードでスピードバスケットが展開しにくくなったサンズは調子を落とし、プレーオフ1回戦でまたもスパーズに敗れ、変化を求めたチームはラン&ガンオフェンスの指揮官だったダントー二HC辞任後新しくテリー・ポーターHCを雇いました。

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低迷時代~黄金時代の終わり

テリー・ポーターHCを雇って初めの2008~2009シーズン、チームはラン&ガンをやめディフェンス重視のバスケに切り替えようとしましたが、うまくいかずオールスター後にポーターHCは解任、ACだったアルビン・ジェントリーがHCになり、ラン&ガンの復活を目指しましたがタイミングが遅く46勝36敗の成績を残しましたが、プレーオフを逃す結果になりました。

翌年の2009~2010シーズン前年から復活させたラン&ガンオフェンスが火を噴きサンズはプレーオフに戻ることができ、カンファレンス・ファイナルでレイカーズと対戦しました。しかしながら2勝4敗でシリーズ敗退となりました。

そして翌年はスタウダマイアーがニックスへ移籍し、その翌年にはナッシュは38歳にしてオールスターに選出されましたが、パフォーマンスは落ちていました。

そして2012年にナッシュはトレードでレイカーズに放出され、サンズの2000年代前半から続いた黄金期は完全に終わりを迎えました。

まとめ

いかかだったでしょうか。サンズの前にスモールボールを使ったチームはいましたが、ここまで有効的にスモールボールを使ったチーム、そしてナッシュという司令塔が残したレガシーは決して忘れてないけないものです。昨年はポールのリーダーシップによりファイナルまで一気に進出したサンズですが今年こそ優勝することはできるのでしょうか。今年のNBAは楽しみなことが多いシーズンになりそうです。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!