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【選手比較】ビル・ラッセル VS ウィルト・チェンバレン

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長く続く論争

ビル・ラッセルとウィルト・チェンバレン。1960年代の当時センターがリーグを支配していた時代にとびぬけたセンターとして活躍していた2人。2人ともセンターとしては多くの実績を残し歴史上でも数少ないセンターのすべての実績を持っているとも言っていい存在ですが、そんな2人を比較してどちらが上なのかという論争はいまだに決着していません。今回はそんな比較をし、どちらが上の選手なのか考察していこうと思います。

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優勝回数

ラッセルはキャリアで驚きの8連覇を含む11回の優勝をしています。この8連覇含む11回の優勝には、当時のNBAにはサラリーキャップがなく寄せ集めチームを作りやすかった環境や、そもそもチーム数が少なかったという事実があります。

現代のようなサラリーに制限があるライバルの多いNBAの環境で同じ優勝回数を達成できたかと言われると怪しいですが、優勝は優勝であり、無視することはできませんし、そのそれぞれの優勝にラッセルは大きく貢献しました。

反対にチェンバレンは2回しか優勝をしていません。彼は個人として圧倒的なスタッツを残している時代が印象的でそのイメージが非常に強く残っている方が多いと思いますが、2回の優勝時には個人スタッツを追い求めるエゴの強い選手ではなく、チームの勝利を優先するチームプレーヤーとして活躍し、優勝の立役者として活躍しました。

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平均スタッツ

ラッセルはチームの勝利を優先するスタイルでキャリア全体を過ごしたのでそこまでとびぬけた数字を平均したことはありません。ベストシーズンには18.9得点23.6リバウンド4.5アシストを平均しました(23リバウンドはお化けすぎる)。

反対にチェンバレンは圧倒的な個人スタッツを残した神懸かり的な選手として活躍していました。1試合100得点を記録したり、シーズン平均50得点以上を平均したりと恵まれた体格と身体能力を使ったプレーでリーグを支配していました。しかしながら優勝回数はラッセルと比較すると2回と少ないです。ベストシーズンには33.5得点24.6リバウンド5.2アシストを平均し、この年チェンバレンはチームプレイヤーとして成長しセルティックスを破り優勝を成し遂げました。

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現代でも通用しそうなのは?

優勝機会に恵まれ、回数も飛び抜けているラッセルと、個人として時代で最も止められない存在だったチェンバレン。一体どちらが現代でも優秀な選手として活躍できる可能性が高そうでしょうか。

チェンバレンの方が現代でも優秀な選手になれそう?

個人的にはチェンバレンの方が現代でも通用する選手になれそうだと思います。もちろんラッセルが通用しないとは思いませんが、2人とも通用しながらもより優秀で多くのチームから欲しがられそうなのはチェンバレンだと思うということです。

ラッセルはその守備力とリバウンド能力が現代でも通用しそうです。今の選手で例えるとジャズのルディ・ゴベアのような選手になると思います。しかしゴベアと同じようにディフェンスに全振りしたような選手であるためどのチームでも欲しがる高評価を得る選手とはなりにくいと思います。

チェンバレンは守備力もリバウンド力もそこそこあり(ラッセルと比較しての話でセンターとしては異次元)、フィンガーロールやフックシュートなど現代の選手が使うような技を当時から多用していたスキルフルな選手だったのでもし現代でプレーするとしてもオフェンスとディフェンス両面で大きな影響を与えることができるセンターとしてリーグトップクラスのセンターという評価を受けるかもしれません。今の選手で例えると、76ersのジョエル・エンビードのような選手になると思います。

まとめ

いかがでしょうか。ここまでの結果をまとめて評価すると強い選手として比較するのであればやはりチェンバレンの方に軍配が上がるのではと思います。プレーした時代でもそうでしたし、現代でも十分にリーグを支配できる存在であるという点を評価しました。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!