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【選手紹介】ダンクの父:ジュリアス・アービング(2/3)

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ABAとNBAの両リーグでレジェンドとなった数少ない選手

前回の記事ではアービングがABAリーグで1年目から期待を超える活躍を残し、最終的にはわずか4年間のABAリーグキャリアの中で3度の得点王とシーズンMVPを受賞して最強の選手としてリーグを支配していた時期について紹介しました。そんなアービングはABAとNBAが合併して1つのリーグになることをきっかけにNBAリーグでプレーすることになりました。今回はアービングのNBAに入ってからのキャリア前半について紹介していきます。

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NBA参戦~タイミングに恵まれなかった時期

ネッツ、ナゲッツ、ペイサーズそしてスパーズがNBAに参加した1976~1977シーズン、アービングはチームとの契約金の問題によりレイカーズやバックスなどのチームとの交渉の後シクサーズに移籍することになりました。

アービングは移籍後すぐにチームリーダーとなり、チームを50勝まで導きました。ダグ・コリンズ、ジョージ・マッギニス、ワールド・B・フリーなどの有力な選手たちと共にプレーして自分の役割が減り、アービングはABAにいたときよりもチームプレーヤーとして活躍することができるようになりました。プレーオフでも前年チャンピオンのセルティックスを倒してブレイザーズとのNBAファイナルに進み、先に2勝を取りました。しかし、ここからモーリス・ルーカスとダレル・ドーキンスの爆発的な活躍により逆転を許し優勝を逃してしまいました。NBAファイナルでは悔しい敗戦を喫しましたが、彼はシグネチャーシューズを作った初めての選手になったり、バスケ映画に出演したりとコート外での活動にも精力的でした。

そしてこの敗戦から数年間、アービングは彼には到底ふさわしくないチームメイトやコーチングスタッフに囲まれてプレーすることになり、個人としてはABAにいたときと変わらない活躍を残していましたが、優勝や成功に手が届くことはありませんでした。特に1979年にラリー・バードがリーグに入ってきてからというもののセルティックスが王朝として再びリーグを支配するようになっており、アービングは完全にタイミングに見放されていました。このバードとアービングのライバル関係はマジックとバードのそれと比べられるほどのものと見られていました。

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勝利をつかむことができなかった2シーズン

1980~1981シーズン、アービングはやはりリーグで最高の選手の1人と数えられるほどの選手として活躍し、平均24.6得点4.4アシスト8.0リバウンド2.1スティール1.8ブロックを記録してNBAで最初で最後のシーズンMVPを受賞しました。輝かしい実績を残して挑んだこの年プレイオフでアービングは屈辱的な敗北を味わいました。イースタンカンファレンス・ファイナルでセルティックスと当たったシクサーズはシーズンMVPとなったアービングの勢いに引っ張られて破竹の勢いで勝利を積み重ねて3勝1敗のリードを持っていました。しかしここから第5戦と第6戦での2点差の敗北と最終第7戦での1点差での敗北を味わい大逆転でシリーズ敗退になってしまいました。

屈辱的なシリーズ敗退を食らった次のシーズン、アービングはリベンジを誓い平均24.4得点3.9アシスト6.9リバウンド2.0スティール1.7ブロックを記録して、2年連続のMVP受賞は逃しましたがオールNBA1stチームに選出されました。プレイオフではイースタンカンファレンス・ファイナルでセルティックスを7戦で破りリベンジを果たしましたが、NBAファイナルではマジック、カリーム、ジャマール・ウィルクス、マイケル・クーパー、ボブ・マカドゥーなどのスター軍団のレイカーズに6戦で敗れやっとつかんだ優勝チャンスを逃してしまいました。

まとめ

いかがだったでしょうか。アービングはABAからNBAに入ってからも環境の変化などに影響されずに高い実力をそのまま維持し続けることができた数少ない選手と1人です。彼は個人としてNBAでもABAと同じように支配的な活躍を続けましたが、タイミングやチーム環境に恵まれず、プレイオフでは惜しいところまで行きながらも負けてしまっていました。次回は有力な相棒を得てついに優勝することができたアービングのキャリア最終期について紹介していきます。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームについて紹介しています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!