NBA Watcher 【毎週投稿】

NBAの歴代選手や歴代チームの紹介などをするブログです。

【チーム紹介】奇跡の逆転優勝を果たした2016年の覇者:クリーブランド・キャバリアーズ

にほんブログ村 その他スポーツブログへ にほんブログ村 その他スポーツブログ NBAへ にほんブログ村 その他スポーツブログ バスケットボールへ にほんブログ村 その他スポーツブログ その他スポーツ情報へ

f:id:koroUTAS:20211113191200j:plain

歴代最強チームの一角を破ったチーム

2016年NBAファイナルではレブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズが、史上最高勝利数の73勝を残したウォリアーズ相手にNBA史上初のファイナルでの1勝3敗からの逆転優勝を果たしました。この逆転優勝はNBA史上でも最も記憶に残る瞬間の一つとして、これからも語り継がれるような劇的なものでした。ではこの歴史的な結果を残したキャバリアーズはどのような過程を経て、2016年の優勝を成し遂げたのでしょうか。今回は見事な逆転劇を見せてくれた2016年のキャバリアーズについて紹介していきます。

f:id:koroUTAS:20211113192614j:plain

運命のドラフト~2015年プレイオフ

2011年のNBAドラフトで1位指名権を持っていたキャバリアーズはデューク大学の出身の大型ルーキーのカイリー・アービングを指名しました。このドラフトがすべての始まりになりますが、この時はそのことを知るすべもなく、カイリーは弱小チームで唯一のスター選手として孤軍奮闘する日々が続きました。

カイリーが孤軍奮闘する中で将来の相棒になるレブロンはヒートで2連覇を達成し、「キング」と呼ばれるにふさわしい実績を残していましたが、彼は「地元のオハイオに優勝をもたらす」というドラフト時に宣言した約束を果たすために2014年7月にキャバリアーズへ復帰しました。そして優勝を狙うならこのチャンスしかないと考えたキャバリアーズは8月下旬のトレードで当時ウルブズでリーグ最強PFとして活躍していたラブを獲得し、この補強でキャバリアーズは一気に優勝候補へ浮上しました。

2014~2015シーズン、レブロン・カイリー・ラブのBIG3を結成して一気に強豪チームの1つとして注目を集めたキャバリアーズでしたが、シーズン前半では19勝20敗を勝率5割を超えない微妙な成績を残してしまいました。期待外れなスタートを切ったキャバリアーズは批判を受けていましたが、シーズンを通して数多くのトレードを行いその結果残りのシーズンを34勝9敗で突破し結果的に53勝29敗でシーズンを終えることができました。2010年ぶりに出場したプレイオフでは1回戦でセルティックスをスウィープし、2回戦も突破しカンファレンス・ファイナルでもホークスをスウィープしてキャバリアーズは選手層通りにファイナルまで進出しました。しかしこの年はMVPを初受賞したカリーと彼を中心としたチームバスケットで戦うウォリアーズに2勝4敗で敗れ優勝を逃してしまいました。

f:id:koroUTAS:20211113200856j:plain

運命のシーズン~52年ぶりのスポーツ優勝

昨年ウォリアーズに敗れ、リーグ最高のBIG3ともいわれるトリオを組んだキャバリアーズは悔しい敗北を味わいました。そして2015~2016シーズンは彼らにとっても世間にとっても非常に印象深いシーズンになりました。この年キャバリアーズはシーズン開幕からカンファレンスの首位を走り続け、57勝25敗の1位シードとしてプレイオフに進出しました。この年レブロンはいつも通りの安定したパフォーマンスを見せましたが、カイリーは昨年プレイオフで負った膝蓋骨の骨折の復帰に時間がかかり、レギュラーシーズンでは53試合しか出場することができませんでした。それでもキャバリアーズはカンファレンスでは圧倒的な実力を誇っており、2年連続のNBAファイナル出場を決めました。

しかし運が悪いことにこの年のファイナルの相手は王朝ブルズの72勝を超えて歴代最高勝利数の73勝を記録した最強ウォリアーズでした。ウォリアーズカリー・クレイ・ドレイモンドのコアがさらに成長しており、世間はウォリアーズがスウィープで優勝を決めるだろうと思っていました。途中で1敗しましたが、予想通りウォリアーズは3勝1敗で簡単に優勝に王手をかけキャバリアーズを窮地に追い込みました。しかしここで奮起したキャバリアーズは第4戦で復帰したラブが2得点と不調に陥るも、カイリーとレブロンの40点オーバーパフォーマンスで第5戦に勝利し、続く第6戦でもレブロンが41得点11アシスト、カイリーが23得点、TTが15得点16リバウンドとチーム全体でウォリアーズに勝利し予想外の最終第7戦に持ち込みました。キャバリアーズは完全に勢いに乗っていましたが、ここでしりに火が付いたウォリアーズと激戦の最終戦を演じました。キャバリアーズはレブロンが27得点11アシスト11リバウンドのトリプルダブル、カイリーが26得点、ラブが14リバウンドを記録し、最後にはカイリーがゲームウィニング3PTを決め念願の優勝を大逆転優勝という感動的な形で成し遂げました。キャバリアーズのこの優勝はチームにとってだけでなく、オハイオ州にとっても非常に価値あるもので、この優勝によってオハイオは52年ぶりの全プロスポーツでの優勝を達成しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。この年のキャバリアーズは最強ウォリアーズを倒したNBAの英雄として語り継がれています。レブロンとカイリーのファイナルでの鬼気迫るパフォーマンスは見ていて鳥肌が立つようなものでしたが、2人を活かすための周りのアジャストメントも素晴らしくキャバリアーズはチームとしてタレント軍団のウォリアーズを破りました。この年のファイナルを見たことがない方は是非第7戦だけでも見ていただきたいと思います。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームの紹介をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!