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【チーム紹介】王朝の始まりとなったチーム:2015年に優勝したゴールデンステート・ウォリアーズ

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革新的なスタイルで40年ぶりの優勝を成し遂げた王朝前のウォリアーズ

2015年のNBAファイナルでドレイモンド・グリーンをセンターに据えたDeath Lineupで2勝1敗の状況から逆転優勝を決めたウォリアーズ。イグダラがスターターに昇格をした第4戦からチームは大きく変わりそのおかげで40年ぶりのチャンピオンリングを手に入れることができました。しかし2015年のウォリアーズは絶対的な優勝候補として期待されていたわけではなく、カンファレンス・ファイナル出場すら疑われるようなチームでした。ではなぜ彼らが2015年のNBAを制覇することができたのでしょうか。今回は2015年のウォリアーズとそこまでの軌跡について紹介していきます。

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優勝へのターニングポイント~優勝を目指せるチームへ

2009年ドラフトでステフィン・カリーを指名し、2011年にはクレイ・トンプソンをドラフトしたウォリアーズは、2012年3月半ばにそれまでチームのスターとして活躍していたモンテ・エリスをトレードしチームの将来をカリーとトンプソンに託すことに決めました。

そして迎えた2012年ドラフトでハリソン・バーンズとドレイモンド・グリーンの2人を獲得したウォリアーズはこのシーズンを47勝35敗の6位シードで終えて6年ぶりにプレイオフに出場しました。プレイオフでは上位シードのナゲッツを倒し、若いチームながら2回戦まで進むことができました。このシーズン、チームのメンバーの多くが躍進を遂げ、Fのデイビッド・リーがオールスターのリザーブに選出され、カリーとトンプソンが2人で483本の3PTを沈めて「スプラッシュ・ブラザーズ」と呼ばれるようになりました。

2013~2014シーズン、ウォリアーズは昨年のプレイオフで敗れたナゲッツからオールスター選手のアンドレ・イグダラを獲得し、チームとしての安定性を向上させることができました。しかしながらその補強とは裏腹に12月上旬の成績は12勝9敗でこれは前年の同時期の17勝4敗と大きく下がっていました。さらにイグダラがケガをしてしまい1カ月ほど欠場を余儀なくされることになってしまいました。この間ウォリアーズのオフェンスとディフェンスのレベルは大きく下がり彼がいない間の12試合でチームはわずか5勝しかできませんでした。しかしひとたびイグダラが復帰するとチームのパフォーマンスは向上し、アウェイゲームでの6勝を含む10連勝を記録しました。イグダラがいなかった間ベンチの質が大きく下がったことを問題視したチームはトレードでジョーダン・クロフォードとベテランPGのスティーブ・ブレイクを獲得しました。そしてこの2人の加入によりシーズン前半の不調を挽回することができたウォリアーズは1991年から1992年の22年ぶりの2年連続のプレイオフ進出を果たしました。しかし当時NBAの優勝候補の1つとして数えられていたロブシティ・クリッパーズに1回戦で敗れてシーズンを終えました。このシーズンのウォリアーズは51勝31敗の成績でプレイオフに進出しており、カリーは2シーズン合計3PT成功数でレイ・アレンを抜いて533本の3PTを決めました。また、スプラッシュブラザーズの2人はこのシーズン合計で484本の3PTを沈めて前年に打ち立てた記録を破っており、この2人を中心としたチームなら優勝チャンスはいずれ来るだろうと確信できるようなパフォーマンスを発揮しました。

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早くも到来したNBA制覇の時

プレイオフでは思うような結果を残すことができていなかったものの若手を中心としたチームは確実な成長を続けており、ウォリアーズはさらなる一歩を踏み出すためにHCのマーク・ジャクソンを解雇してスティーブ・カーを新しく雇うことにしました。カーのこのシーズンは初めてのHCシーズンでしたが、彼は新しいHCらしく大胆なムーブを起こして、ミッドレンジゲームとゲームコントロール能力が優れていたショーン・リビングストンとリアンドロ・バルボサを獲得してさらにベンチの層を厚くしました。このシーズンのウォリアーズはカーが考案したカリーとトンプソンを最大限に生かすプレーによって圧倒的な攻撃力を誇るチームとしてNBAを一気に席巻し、67勝15敗の成績を残して1位シードとしてプレイオフに出場しました。また、2人のシューターにオフェンスの舵を完全に任せたことによって彼らは大きく目立つようになり、カリーとトンプソンはオールスター選出を受け、シーズン合計で273本の3PTを決めたカリーはシーズンMVPを受賞しました。

ウォリアーズはプレイオフでも快進撃を続け、NBAファイナルに進出しました。ウォリアーズは最初の3戦を1勝2敗で終え、レブロンに圧倒されていました。この状況を受けてカーはスターティングCのアンドリュー・ボーガットをの代わりにイグダラをスターターに戻し、カリー・トンプソン・イグダラ・バーンズ・グリーンの5人で結成されるDeath Lineupでキャバリアーズに挑みました。イグダラがスターターに昇格しレブロンに対するロックダウンディフェンスをしたことで大きくシリーズの流れが変わり、ウォリアーズは第4戦からの3連勝で優勝を成し遂げました。そしてファイナルMVPはシックスマンからいきなりスターターに戻ってシリーズの流れを大きく変えたことが評価されてイグダラが受賞しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウォリアーズはカリーを信じてエリスをトレードした時から一直線に優勝まで走り抜けることができたチームです。この後ウォリアーズは王朝を築いて3連覇を目指すほどのチームとして2010年代後半のNBAを支配することになりますが、この年の優勝がなければ王朝を築くことはなかったと思うほどこのチームは後のNBAに影響しています。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームについて紹介しています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!