NBA Watcher 【毎週投稿】

NBAの歴代選手や歴代チームの紹介などをするブログです。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

【選手紹介】2000年代前半を代表するピュアシューター:ペジャ・ストヤコビッチ(1/2)

2000年代前半のキングスを支えたもう一人のピュアシューター 2000年~2010年頃までのシューターと言えばレイ・アレンがまず話題に上がると思います。しかし、彼以外にもう一人優秀なシューターを挙げるとすればそれはほとんどの人がペジャ・ストヤコビッチを…

【選手紹介】レブロン以来の才能と呼ばれた悲劇のPG:ジョン・ウォール(2/2)

リーグ屈指のPGとして東最強の座を取れたはずのスター選手 前回の記事では大学2年生のシーズンを終えてからウィザーズの将来を背負う選手になることを期待されて1位指名を受けたルーキーシーズンを経て、オールスターPGとしてチームを6年ぶりのプレイオフに…

【選手紹介】レブロン以来の才能と呼ばれた悲劇のPG:ジョン・ウォール(1/2)

2010年代最強のPGになっていたはずの元スーパースター ジョン・ウォールと言えばウィザーズで活躍していたころにはオールスター常連の選手としてチームを優勝に導く選手として大きな期待をかけられていたスター選手でした。しかし、2017年に大型契約を結んだ…

【選手紹介】史上最強になるポテンシャルを秘めていたC:ビル・ウォルトン(3/3)

ボストンでキャリアの大逆転を果たした元MVP 前回の記事ではシーズンMVPを受賞したビルがケガを原因にブレイザーズを去り、クリッパーズに移籍したもののキャリアの再生を果たすことはできず、そのままセルティックスへ移籍することになりました。この頃には…

【選手紹介】史上最強になるポテンシャルを秘めていたC:ビル・ウォルトン(2/3)

歴史に残るMVPシーズンと急激な衰え 前回の記事では史上最強レベルの大学生として大学バスケ界で暴れまわり大物としてNBAに挑戦したときから2年間をケガによって狂わされたのちにNBA入りからわずか3年でファイナルMVPを受賞したときまでのビルのキャリアにつ…

【選手紹介】史上最強になるポテンシャルを秘めていたC:ビル・ウォルトン(1/3)

NBAに新しい可能性を与えたCの先駆け ビル・ウォルトンといえば、1カ月ほど前に解雇されたキングスのHCのルーク・ウォルトンのお父さんというイメージと、ケガによってMVPシーズンの頃の輝きを二度度取り戻すことができなかった残念な選手というイメージの2…

【選手紹介】知名度の低いレジェンドC:ジェリー・ルーカス(2/2)

ニューヨークで優勝を果たすことができたレジェンド 前回の記事で紹介した時点ではルーカスは高校で始めたばかりのバスケットボールで、世界最高峰のリーグとされるNBAで世代最高レベルの選手として活躍していました。しかし自身のケガや他チームのメンバー…

【選手紹介】知名度の低いレジェンドC:ジェリー・ルーカス(1/2)

ニューヨークで優勝した優秀なビッグマン ジェリー・ルーカスはキャリアでNBAチャンピオン、7度のオールスター、1度のオールスターMVPなど数多くの実績を残しているレジェンドながら、チャンバレンやラッセルなど2人の歴代最強選手候補がいた1960年~1970年…

【チーム紹介】泥臭いプレーで一つの時代を築いたチーム:メンフィス・グリズリーズ

伝統的なバスケットボールを貫いた歴史的なチーム 2010年代が進むにつれ、3PTを多投するスタイルが標準となっていく中で、インサイド中心にゴリゴリの2000年代かそれ以前のようなバスケットをし続けたチームがありました。そのチームとはメンフィス・グリズ…

【選手紹介】神様に敗れた「空飛ぶ冷蔵庫」:チャールズ・バークレー(2/3)

時代最強PFの全盛期と勝てないチーム 前回の記事では、素晴らしい大学キャリアと上出来なルーキーシーズンから完全にチームの中心になった3年目シーズンまでについて紹介しました。3年目シーズンではバークレーは身長が低いPFながら史上でもトップ10に入る…

【選手紹介】神様に敗れた「空飛ぶ冷蔵庫」:チャールズ・バークレー(1/3)

プレーした時期に恵まれなかった史上トップ5に入るPF 200㎝越えの選手ばかりのNBAの世界でも特に巨人たちがひしめき合っているインサイドの選手たちは2010年代前半までは210㎝前後の身長は当たり前でした。その中でも198㎝と小柄ながら史上最高のPFの1人とし…

【選手紹介】史上最悪のケガを乗り越えたNBAチャンピオン:ショーン・リビングストン(2/2)

ケガを克服し運命のチームに巡り合えた名脇役 前回記事では期待されてリーグに入ってきたころからケガに悩みながらも最後のチャンスをものにしてサポート選手としての地位を確立したリビングストンのキャリア前半について紹介しました。そのあと彼はウォリア…

【選手紹介】史上最悪のケガを乗り越えたNBAチャンピオン:ショーン・リビングストン(1/2)

最悪のケガを乗り越えた最高のロールプレイヤー YoutubeでNBA史上最悪のケガと調べるとほぼ確実にヒットする膝のケガを負ってしまったショーン・リビングストン。彼は高身長ながら高い身体能力とアシスト能力を持ち合わせており、若いときには「マジック・ジ…

【チーム紹介】奇跡の逆転優勝を果たした2016年の覇者:クリーブランド・キャバリアーズ

歴代最強チームの一角を破ったチーム 2016年NBAファイナルではレブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズが、史上最高勝利数の73勝を残したウォリアーズ相手にNBA史上初のファイナルでの1勝3敗からの逆転優勝を果たしました。この逆転優勝は…

【選手紹介】ニューヨークの救世主になるはずだった才能:クリスタプス・ポルジンギス

ニューヨークに愛されるスーパースターになるはずだった若い才能 ケビン・デュラントに類まれなる才能を見出されて「ユニコーン」というあだ名をつけられたクリスタプス・ポルジンギスはマーベリックスにトレードされ、次世代のナッシュ&ノビツキーだともて…

【選手紹介】尊敬すべき復活劇を果たした元スーパースター:グラント・ヒル(2/2)

ケガをキャリアの転換期に出来たスター 前回紹介したようにヒルはNBAに入ってきたときから文字通り何でもできるオールラウンダーとして活躍していましたが、プレイオフでは1回戦を突破酢することができていませんでした。そして周囲の選手たちも成長し1回戦…

【選手紹介】尊敬すべき復活劇を果たした元スーパースター:グラント・ヒル(1/2)

ケガを乗り越えた元ネクストジョーダン グラント・ヒルと言えばスーパースター、そしてネクストジョーダンとしてNBAを支配するはずだった選手でしたがケガによってその潜在能力を活かしきることができずにキャリアを終えた選手というイメージが強いです。実…

【チーム紹介】NBAの悪役チーム:デトロイト・ピストンズ

神様を苦しめた1980年代後半のヒールチーム 1986年のドラフトでコアメンバーとなるデニス・ロッドマンをドラフトしたピストンズは、ジョーダンが初めての優勝を達成するための最初の壁として彼の前に立ちはだかりました。非常に荒いディフェンスをアイデンテ…

【チーム紹介】史上最高フランチャイズの史上最高チーム:2010年代後半のスパーズ

若い才能とベテランスターの最高のブレンド 2000年代前半はロビンソンとダンカンのツインタワー、2000年代後半から2010年代前半はダンカン、パーカー、ジノビリのBIG3と10数年にわたってリーグのトップを走り続けたチームのサンアントニオ・スパーズ。このフ…

【選手紹介】史上最高クラスのSF:エルジン・ベイラー(2/2)

栄冠をつかむことができなかったレジェンド 前回紹介したようにベイラーは1年目から期待を超える活躍を残しており、それは将来彼がMVPや優勝チームのエースになることを約束させるような2年間でした。 彼はその超人的な身体能力を活かしたプレーで回りを蹂躙…

【選手紹介】史上最高クラスのSF:エルジン・ベイラー(1/2)

優勝もMVP受賞経験もない史上最高レベルのSF エルジン・ベイラーと言えばNBA史上屈指のSFとして評価を受けながらも、優勝もMVPを受賞したこともない選手です。しかし彼はNBAに初めて空中戦という概念を持ち込んだプレーヤーとして非常に高い評価を今でなお受…

【選手紹介】ウォリアーズ王朝の最高の2,3番手:クレイ・トンプソン(3/3)

3連覇への挑戦とケガの歴史 前回は3年目シーズンの飛躍から2015年の初優勝シーズンと2016年の歴史的なレギュラーシーズンと予想外のプレイオフ敗退までについて紹介しました。その後にトンプソンとウォリアーズは最強のスコアラーをチームに加えてかつてのブ…

【選手紹介】ウォリアーズ王朝の最高の2,3番手:クレイ・トンプソン(2/3)

新たなバスケットボールを確立した史上最高のシューティングコンビ 前回は大学時代から爆発的な選手として活躍していたころから過小評価されていたルーキー時代を乗り越えてデュオ結成からわずか2年で強豪のスパーズ相手に可能性を感じさせるプレイオフシリ…

【選手紹介】ウォリアーズ王朝の最高の2,3番手:クレイ・トンプソン(1/3)

爆発力を兼ね備えた最高クラスのサポート選手 今シーズン、2年ぶりのNBA復帰予定が公式なものとなり、ウォリアーズが強豪に返り咲くためには必要不可欠だと考えられている選手のクレイ・トンプソン。彼はKDが来るまではチームの絶対的な2番手、KDの移籍後は…

【チーム紹介】スモールマーケットの若手チーム:OKCサンダー

将来のMVPを3人もドラフトした奇跡の若手チーム 2007年のドラフトでケビン・デュラントをドラフトした時からOKCサンダーの未来は一気に明るくなりました。2008年にラッセル・ウェストブルック、2009年にジェームズ・ハーデンと立て続けにチームのコアとなる…

【選手紹介】桜木花道のモデルとなったリバウンド王:デニス・ロッドマン(3/3)

王朝ブルズを支えたスーパーリバウンダー 前回紹介したピストンズ時代の後期からスパーズで過ごしたシーズンでは、チームの輪を乱したり、自分自身の精神的な不安定さによってキャリアがどうなるかもわからないような状態になっていたロッドマンでしたが、ス…

【選手紹介】桜木花道のモデルとなったリバウンド王:デニス・ロッドマン(2/3)

自殺を決心した狂人リバウンダー 前回は苦しい幼少期と評価されない学生時代を乗り越えてNBAに入ったロッドマンとロールプレーヤーとして目立ちにくい裏方役を担ったピストンズでの優勝シーズンまでについて紹介しました。前回でも述べたように彼は2年目に…

【選手紹介】桜木花道のモデルとなったリバウンド王:デニス・ロッドマン(1/3)

NBAの異端児デニス・ロッドマン NBAに入ってしばらくは「バッド・ボーイズ」のピストンズを代表するパッションのあるディフェンダーとしてジョーダンを苦しめていたロッドマンは、キャリアの後期にジョーダンのブルズを支える優秀なディフェンダー兼リバウン…

【選手紹介】ニューヨークのレジェンド:パトリック・ユーイング(2/2)

ニックスに尽くしたレジェンドの最後 前回では1994年プレイオフで悔しい敗北を喫したニックスとユーイングまでについて紹介しました。その後もユーイングは何度か栄冠に近づくことがありましたが、最終的には優勝を成し遂げることはできませんでした。今回は…

【選手紹介】ニューヨークのレジェンド:パトリック・ユーイング(1/2)

ニューヨーク・ニックスで最も偉大な選手 近代NBAでニックスの偉大な選手と言えば、まず出てくるのがカーメロ・アンソニーもっと最近だと低迷していたチームを救ったジュリアス・ランドルもその中に入るかもしれません。ニックスは「世界でもっとも有名なア…