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【選手紹介】レブロン以来の才能と呼ばれた悲劇のPG:ジョン・ウォール(1/2)

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2010年代最強のPGになっていたはずの元スーパースター

ジョン・ウォールと言えばウィザーズで活躍していたころにはオールスター常連の選手としてチームを優勝に導く選手として大きな期待をかけられていたスター選手でした。しかし、2017年に大型契約を結んだ時から彼のキャリアは狂い始め、現在では若手中心の再建チームであるロケッツに所属しており試合に出ることを拒絶している状況になっています。今回は度重なるケガによっていきなりスーパースターダムを転げ落ちてしまったウォールの今までとこれからのキャリアについて紹介していきます。

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時代最高の才能として期待された大学時代~オールスターポテンシャルを見せつけた2年目

高校時代に大きく活躍したウォールは5つ星の選手としての評価を受けており、デューク大学やカンザス大学などの強豪校からリクルートを受けていましたが、最終的にはケンタッキー大学に進学することを決めました。彼はNCAAからお金を受け取っていたことを原因にエグジビションゲームとレギュラーシーズンの1試合出場停止を受けてしまいましたが、彼の才能と実力は初出場の試合で明らかになりました。彼は28分の出場でいきなり27得点9アシストを記録してチームを勝利に導きました。そのあともウォールの活躍は続き、マイアミ大学戦では残り0.5秒でゲームウィニングショットを沈めたり、ハートフォード大学戦では25得点11アシスト1ターンオーバーを記録したりと様々な記録を樹立しました。

このように大学で十分な活躍を残したウォールは2年の大学キャリアを過ごして2010年のNBAドラフトにエントリーしました。大学で見せた高い身体能力(ジャンプ力やスピード)と高いディフェンス力が評価され、レブロン以来の才能と呼ばれたウォールはサマーリーグで早くもその期待に応えることができました。23.5得点7.8アシスト4.0リバウンド2.5スティールを平均したウォールはサマーリーグMVPを受賞して前評判通りの大物ルーキーとしてレギュラーシーズンに挑戦しました。レギュラーシーズンでのデビュー戦のマジック戦では14得点9アシスト3スティールを記録し、11月10日の試合で初めてのトリプルダブル(19得点13アシスト10リバウンド)を記録しました。新人王は昨年ドラフトされましたがケガによって全休していたグリフィンによって取られてしまいましたが、オールルーキー1stチームに選出され、オールスターウィークのルーキーゲームではMVPを受賞しチームの将来を背負う若手として十分な結果を残してルーキーシーズンを終えました。

2011~2012シーズン、ウォールはロックアウトによって短縮された66試合すべてに出場して16.3得点8.0アシスト4.5リバウンドを平均しましたが、ルーキーシーズンから大きくスタッツは向上せずむしろ3PT%ではPGとしては異常に低い7%に終わりました。しかしウォールの身体能力は彼自身のシュート力不足を補って余りあるもので、この時点でリーグトップ10に入るレベルのPGとして活躍しており、彼がオールスターになるのも時間の問題だと確信するファンが大勢いました。

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3年目の躍進~初のオールスター選出

ウォールの2年連続の安定したパフォーマンスには多くの信頼と期待が寄せられていましたが、それらとは裏腹に2012~2013シーズンにウォールは膝のケガによって約半分を欠場し、49試合の出場に留まってしまいました。試合に出場する回数が少なく膝をケガしたことで復帰直後には少しパフォーマンスが低下していたウォールでしたが、3月中旬には週間最優秀選手賞を受賞するほどまで調子が戻り、同月22日のレイカーズ戦では24得点とキャリアハイの16アシストを記録して勝利しました。そして順調に調子を上げていったウォールは同月25日のグリズリーズ戦でキャリアハイの47得点8アシスト7リバウンドを記録しました。このシーズン彼は得点面でスタッツを向上させて、平均18.5得点7.6アシスト4.0リバウンドを記録してオールスターレベルの選手としての評価を受けるようになりました。

翌シーズン、ウィザーズのフランチャイズプレーヤーとして完全に定着したウォールは2013年6月31日に5年80ミリオンで延長契約を結びました。ウォールはその契約延長に応えるようにこの年にパフォーマンスを大きく向上させました。2014年1月上旬のセルティックス戦ではBIG3相手に28得点10アシスト11リバウンドを記録しましたが、ウィザーズにはウォール以外に頼れる選手がおらずこの活躍もむなしく111対113で惜しくも敗れてしまいました。しかし選手個人としては十分なパフォーマンスを残していたウォールはついにオールスターに選出され、スラムダンクコンテストにも出場しました。オールスターとしてキャリアの躍進を果たしたこのシーズン彼は19.3得点8.8アシスト4.1リバウンドを平均してチームを東の8位シードに押し上げ6年ぶりのプレイオフにチームを導きました。1回戦でウォールは中心選手として活躍し、平均18.4得点6.8アシスト4.6リバウンドを記録してブルズを破るという波乱を巻き起こしました。しかし2回戦のペイサーズ戦では打倒ヒートを掲げていたペイサーズに惜しくも敗れウォールの初オールスターシーズンは終わりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウォールはNBAに入る時点でかなり完成された選手として評価されていましたが、そこからさらに成長してオールスターの座まで上り詰めた選手です。キャリアの前半では周囲の選手に恵まれずプレイオフではなかなかハイライトされることがなかった彼ですが、2014年からチームは変わり始め、ウォールもリーグ最高のPGの1人としての評価を受けるようになっていきます。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームの紹介をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!