NBA Watcher 【毎週投稿】

NBAの歴代選手や歴代チームの紹介などをするブログです。

【選手紹介】レブロン以来の才能と呼ばれた悲劇のPG:ジョン・ウォール(2/2)

にほんブログ村 その他スポーツブログへ にほんブログ村 その他スポーツブログ NBAへ にほんブログ村 その他スポーツブログ バスケットボールへ にほんブログ村 その他スポーツブログ その他スポーツ情報へ

f:id:koroUTAS:20211128123713j:plain

リーグ屈指のPGとして東最強の座を取れたはずのスター選手

前回の記事では大学2年生のシーズンを終えてからウィザーズの将来を背負う選手になることを期待されて1位指名を受けたルーキーシーズンを経て、オールスターPGとしてチームを6年ぶりのプレイオフに導いたところまでを紹介しました。彼は確実に成長していきいずれはMVPレベルの選手になることが予想されており、その期待通りに成長していきました。しかしあるケガが原因で現在はスター選手と呼べない選手になってしまいました。今回はウォールの成長を見せたシーズンとオールNBAチーム入り、そしてケガによって狂っていったキャリアについて紹介していきます。

f:id:koroUTAS:20211128124548j:plain

頼れる相棒とベテランとの共闘~オールNBAチームシーズン

2014~2015シーズン、ウィザーズはネッツからセルティックスのレジェンドのポール・ピアースを獲得し、ウォールを支えることができるベテラン選手を得ることができました。ウォールはディフェンス力が高く、アシスト能力も得点力もある一流のPGでしたが唯一の弱点としてアウトサイドシュートが苦手ということが挙げられていました。ですがこの年は2012年にウォールの相棒として獲得したビールが3PT40%以上平均15.3得点を記録し、新しく獲得したピアースが約39%で平均11.9得点を取っており、ウォールのオフェンスの負担がかなり軽減されていました。2人のアウトサイドシューティングのおかげで生まれたスペースによってウォールのドライブとアシストが活かされ、ウォールはついに東のオールスターのスターターと、オールディフェンシブ2ndチームに選出されました。そしてこの年のウィザーズは46勝36敗の勝率を記録して2年連続でプレイオフに出場し、1回戦ではラプターズをスウィープしましたが、2回戦で若いホーフォードを中心とした「ヤングホークス」に2勝4敗で敗れウォールとウィザーズのブレイクアウトシーズンは終わってしまいました。

そして迎えた2015~2016シーズン、移籍1年目でチームの精神的な支柱として活躍していたピアースが引退してしまいまたしてもウォールの負担が増えることが懸念されていました。しかしながらピアースの引退と取って代わるようにオットー・ポーターがチーム3番目のスコアラーとしてブレイクアウトしウィザーズは若手中心に才能が集まる将来の強豪チームとして期待されるようになりました。ウォールを始めビール、ポーター、ゴルタット、マーキーフと優秀な選手が集まったチームでしたが、この年はチームとしてまとまったパフォーマンスを残すことができませんでした。ウォールも12月21日にキャリアハイの19アシストを残して12月の月間最優秀選手賞を受賞したや、2月5日に18得点10アシスト13リバウンドのトリプルダブルを記録したりと個人の活躍は錠お嬢でしたが、なかなか勝利をつかむことができず41勝41敗の東10位でフィニッシュしプレイオフ進出を逃しました。

惜しくもプレイオフ進出を逃した翌シーズン、ウォールは不甲斐ない敗戦の数々に奮起したのかすでに高かったパフォーマンスをさらに伸ばし、平均23.1得点10.7アシスト4.2リバウンド1.7スティールを記録してオールNBA3rdチームに選出されました。このシーズン、ウォールはオフシーズンの両ひざの手術から復帰したシーズンだったこともありパフォーマンスが落ちてしまうことが懸念されていましたがその心配をよそに、11月21日に15アシスト3ブロックを、12月6日には52得点8アシストを記録してむしろ成長してシーズンに挑んでいました。49勝33敗の4位シードとしてプレイオフに進出し、1回戦では因縁のホークスとの対戦になりました。ウォールは第1戦で32得点を記録し、第6戦では42得点でホークスを破ってリベンジを果たしました。しかし次の2回戦ではセルティックスに最終第7戦で惜しくも敗れウィザーズはプレイオフから姿を消しました。

f:id:koroUTAS:20211128132726j:plain

ケガによって狂った将来図~スターダムを転がり落ちた後のシーズン

カンファレンス・ファイナルを惜しくも逃した昨シーズン、敗れたとはいえウォールはオールNBA選手となり、ビールもオールスター一歩手前の選手として成長しポーターも順調に成長していました。そしてチームはその中心選手のウォールと4年170ミリオンの延長を結びました。しかしこのシーズン、ウォールは1月末から3月末までの2か月を膝の手術によって欠場し、何とか進出したプレイオフでも1回戦でラプターズに敗れてしまいました。

そして翌年、ウォールは32試合に出場して20.7得点8.7アシスト3.6リバウンド1.5スティールを平均したのちに左踵を負傷したウォールは手術を受けました。しかし不幸なことにその手術で行った切開によって感染症にかかってしまい、感染症からの復帰をしようという時に自宅で滑ってしまいアキレス腱を断裂してこのシーズンと翌シーズンを全休することが確定してしまいました。

そしてようやく復帰することができた2020~2021シーズン、彼はロケッツにユニフォームを着てコートに帰ってきました。ウォールがいない間チームは完全にビールのものとなっており、大ケガから復帰するウォールを信じ切れなかったウィザーズは彼をウェストブルックとトレードしたのでした。このシーズン彼は2年ぶりの復帰にもかかわらず、40試合で平均20.6得点6.9アシスト3.2リバウンド1.1スティールとオールスター手前くらいのパフォーマンスを残しましたが、彼は再建チームでプレーすることを拒み現在はプレーしていません。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウォールはケガがなければ間違いなくウィザーズで強豪チームを作り上げていたでしょう。起こってしまったことは仕方ないことですが、できるならケガをしていないウォールを見たかったです。彼は今でもそこそこのチームのスターターを張れるほどのパフォーマンスを残すことができると思うのでできれば6~10シードくらいのチームでプレーしてほしいなと思います。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームの紹介をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!