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【選手紹介】史上最高クラスのSF:エルジン・ベイラー(2/2)

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栄冠をつかむことができなかったレジェンド

前回紹介したようにベイラーは1年目から期待を超える活躍を残しており、それは将来彼がMVPや優勝チームのエースになることを約束させるような2年間でした。

彼はその超人的な身体能力を活かしたプレーで回りを蹂躙しており、個人として最強となるべき選手でした。しかし彼は時代や環境に恵まれずそのような評価を受けることができないキャリアを送ることになりました。今回は彼のそんなキャリアの後半について紹介していきます。

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最強の相棒の到来~ケガによって終わりを迎えたキャリア

1960~1961シーズン、11月中旬のニックス戦でベイラーは71得点を記録し、当時の1試合での最高得点記録を樹立しました。加えてこの試合で彼は25リバウンドを獲得しており、この試合は彼のキャリアの中でも彼の身体能力やバスケセンスなどの強みが最大限発揮された試合でした。このシーズン、チームはミネアポリスから拠点を移し、現在のロサンゼルスに移転しました。このシーズンチームはレジェンドSGとなるジェリー・ウェストをドラフトで獲得し、1年目から圧倒的な活躍を残したウェストとベイラーのコンビはチームにさらなる希望を与えましたがこのシーズンも前年と同じくプレイオフ2回戦で敗退することになりました。

そしてコンビ結成2年目となるはずだった翌シーズン、ベイラーはアメリカ陸軍予備軍に徴兵されてしまい、週末の試合しかプレーすることができませんでした。48試合のみのプレーに留まりましたが、その限られた試合数でも彼は安定して活躍し平均38.3得点4.6アシスト18.6リバウンドとMVPになってもおかしくないシーズンを送りました。ベイラーとウェストのコンビを見ることは少なかったですが、このシーズンチームは大きく躍進しレギュラーシーズンを54勝26敗で終え、プレイオフでもNBAファイナルに進出しました。ベイラーは第5戦でのファイナル記録の61得点と22リバウンドを記録し、ファイナル平均では40.6得点17.9リバウンドを記録し個人として驚異的な活躍を残しました。しかしながら、ビル・ラッセル、ボブ・クージー、サム・ジョーンズ等のスター軍団に7戦で敗れ、成長を見せたコンビとチームは優勝をつかむことはできませんでした。チームはあと一歩で優勝を逃してしまいましたが、ウェストとベイラーのアウトサイド&インサイドコンビはリーグで最強のデュオであり、彼らが全盛期の間にレイカーズは少なくとも1回は優勝するだろうとみられていましたが、その予想は外れることになりました。

翌シーズン、ベイラーは34.0得点14.3リバウンドを平均し、なおリーグトップクラスの選手として活躍していましたが、この年も再びセルティックスに敗れ優勝を逃しました。そして1963~1964シーズンからベイラーは度重なる膝のケガに苦しみ、それでも平均25得点10リバウンドを平均するような選手としてプレーできていましたが明らかにパフォーマンスは落ち続けていました。そして1970~1971シーズン、彼は高齢選手ながらアキレス腱断裂の大けがを負ってしまい、そして9試合のみプレーして引退をした1971~1972シーズン、レイカーズはウェスト、チェンバレン、グッドリッチのBIG3を揃え、皮肉ながらベイラーのいなくなったこの年に19年ぶりの優勝を果たしました。

まとめ

いかがだったでしょうか。彼がいなくなったその年に優勝を成し遂げたレイカーズを見ているとベイラーは優勝することができない運命を背負ってNBA選手になったのかなとまで思ってしまうほど彼は時代やタイミングに嫌われていた選手でした。しかし彼が同世代の選手の中で「史上最強の選手」と呼ばれることもありますので彼がやはり時代最高の選手として活躍していたことは明らかです。

このブログではNBAの歴代選手や歴代チームの紹介をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!