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【選手紹介】桜木花道のモデルとなったリバウンド王:デニス・ロッドマン(3/3)

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王朝ブルズを支えたスーパーリバウンダー

前回紹介したピストンズ時代の後期からスパーズで過ごしたシーズンでは、チームの輪を乱したり、自分自身の精神的な不安定さによってキャリアがどうなるかもわからないような状態になっていたロッドマンでしたが、スパーズからトレードされた先のブルズでこれまでのキャリアでのマイナスを一気に取り返すような活躍と功績を残しました。今回はそんなブルズでのロッドマンのキャリアから引退までについて紹介していきます。

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ブルズ王朝の最後のピース~3ピート達成

1995~1996シーズンが始まる前、ブルズは前シーズンをもってチームを去ったホーレス・グラントが残したFポジションの穴を埋めるためにスパーズからトレードでロッドマンを獲得しました。ロッドマンはこの時にすでに34歳になっており、高齢のロッドマンをトレードで獲得することには多くの疑問が寄せられました。しかし、ロッドマンはそんな疑問をはねのけるようにグラントの穴を埋める選手として活躍し、全くタイプの違う選手同士ながらもジョーダンとピッペンの2人のスターと共存し、72勝シーズンに大きく貢献しました。この年ロッドマンは5.5得点14.9リバウンドという極端なスタッツを残しましたが、ブルズのトライアングルオフェンスを完璧に理解したパスとリバウンドによってチームに欠かせない存在になっていました。このシーズンのプレイオフ、ブルズは圧倒的な強さで優勝を決めました。そしてロッドマンはプレイオフ全体で7.5得点13.7リバウンドを平均し、NBAファイナル記録タイとなる1試合11オフェンスリバウンドを2試合記録するほどの活躍を残しました。

次シーズン、ロッドマンは16.7リバウンドを平均して連続6度目のリバウンド王に輝きました。しかし、彼のリバウンドとディフェンスでの努力もむなしく、彼はオールディフェンシブチームに選出されることはありませんでした。時系列は反対ですが、ロッドマンはチームの中心として活躍することがないにもかかわらずリバウンドとディフェンスで高い評価を集めており、それが気に食わないという人が多くおりそれがロッドマンのストレスにつながっていました。そしてそのようにして積み重なったストレスや生活での問題も重なっていたのか、1月のウルブズ戦で彼は男性カメラマンの股間を強く蹴るという問題行動をし、11試合の欠場を食らいました。彼の突発的な行動はチームに大きな不安を与えていましたが彼のチームへの影響を認めざるを得なかったチームは彼を使い続けました。そして、彼を使い続けたことはチームにとって大きなプラスとして帰ってきます。彼はプレイオフNBAファイナルで当時NBA屈指のPFだったカール・マローンを効果的に1人でディフェンスし、彼の有効性がこのシリーズで世間に認められるようになりました。

ブルズ最後の年となった1997~1998シーズン、ロッドマンは15.0リバウンドを平均しキャリア最後のリバウンド王に輝きました。彼は20リバウンド以上を11試合で記録し、ある月のホークス戦では29リバウンド、クリッパーズ戦では15本のオフェンシブリバウンドを含む25リバウンドを獲ることもありました。35歳のジョーダンと37歳のロッドマンを中心選手として据えたブルズは高齢チームであることが懸念されていましたが、3ピートの目標を達成するためにシーズンを戦い抜き、NBAファイナルで再びジャズと対戦することになりました。ロッドマンは前年同様マローンをディフェンスし、第5戦では39得点と大量得点を許してしまいますが、それ以外の試合ではマローンを非常に上手に守り、ジョーダンのクラッチシュートに助けられて6戦でシリーズを決し、3ピートを達成することができました。

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輝かしいブルズ時代の終焉~真のリバウンド王の引退

3ピートを達成した次のシーズン、ブルズはディフェンディングチャンピオンながら大きく再建に踏み出し、ロッドマンも例に漏れずチームから放出されることになりました。しかし彼のディフェンスとリバウンドの能力と得点を求めないエゴのなさとIQの高さを評価していたチームは多く、ロッドマンはレイカーズに加入することになりました。彼は1月に下旬にブルズから放出され、その後にブルズと契約をしましたが、彼は23試合しかプレーすることはなく、37歳になった彼のパフォーマンスは明らかに落ちていたためオフに放出されることになりました。

そして1999~2000シーズン、ロッドマンはマーベリックスと契約を結び彼がプレーし始めてから13試合中10試合に勝利することができました。彼は14.3リバウンドを平均していましたが、彼の破天荒な行動はやはりマーベリックスでも問題となっており、プレイオフ進出に貢献できなかったロッドマンはついにどこからも契約をもらうことができなくなり、NBAを引退することになりました。この年の彼についてスティーブ・ナッシュが「彼はチームメイトとして最悪だった。二度と同じチームになりたくないし、彼のせいでモチベーションが下がっていた。」とまでコメントしており、彼の扱いの難しさがわかります。

まとめ

いかがだったでしょうか。ロッドマンは個人的な意見としてはエゴが少なく、チームwのためにプレーするいぶし銀タイプの選手であり(見た目はともかく)、優勝チームに欠かせない選手だと思うのでもっと選手として評価されてほしいと思うのですが、彼の見た目の派手さや行動の破天荒さが目立ちすぎているのが少し残念です。

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