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【選手紹介】レイカーズのレジェンドSG:ジェリー・ウェスト(1/3)

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NBAのロゴになったレイカーズのレジェンド

レイカーズのレジェンドSGと言えばコービーが1番に出てくると思いますが、元々はジェリー・ウェストこそがレジェンドSGでした。彼は今でも歴代トップ5に入ると評価を受けていることからわかる通り当時のリーグの中では指折りの選手でした。フロントの人間としても優秀な彼ですが今回は選手としての彼のキャリアについて紹介していきます。

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驚異の大学シーズン~1年目シーズン

1956年、イーストバンク高校を卒業したウェストはすでに将来有望な選手だったため60以上の大学から興味を示されていましたが、彼は地元のウェストバージニア大学に進学することに決めました。1年目、ウェストはいきなりチームの中心として17.8得点11リバウンドを平均しチームを無敗の成績に導き、オールアメリカン1stチームと南地区トーナメントMVPを受賞しました。

圧倒的な活躍を残した1年目シーズンを終えたウェストは2年目シーズンをスタートさせました。さらに記録を伸ばしたウェストは26.6得点12.3リバウンドを平均し、NCAAトーナメントでは得点とリバウンドの両方で大会トップの数字を記録し、得点では大会史上タイの160得点(平均32得点)を残しました。2年連続でオールアメリカンチームに選ばれ、南地区トーナメントMVPも受賞し、南地区年間最優秀選手に輝きました。

大学最後の年、ウェストはさらに成績を伸ばし得点とリバウンドの両方でキャリアハイを残すことになりました。FG50.4%で29.3得点16.5リバウンドを平均したウェストはこの年もオールアメリカンチームに選出され、南地区トーナメントMVP候補にもなりました。そしてこの年ウェストの大学での1番の試合が生まれ、バージニア大学との試合でウェストは40得点16リバウンドを記録しました。ウェストはこの年30回のダブルダブルと15回の13リバウンド以上を記録しており12個の大学記録を保持することになりました。

大学でそんな圧倒的な活躍をした彼がNBAドラフトでC時代だったとしても見逃されるはずがなく、ウェストはロサンゼルスに拠点を移す前のミネアポリス・レイカーズに全体2位で指名されました。ウェストは大学時代はフォワードとしてプレーしていましたが、レイカーズではエルジン・ベイラーという歴代屈指の選手がいたため彼はガードにコンバートされました。初めはウェストは高い声とアパラチアン・アクセントというアメリカでも独特のアクセントが原因で、チームになじむことができませんでしたが、彼のディフェンスでのハッスルと高い身体能力のおかげで次第にチームになじんでいくことができました。ウェストはルーキーながらベイラーに次ぐ2番目のスコアラーとして活躍し、35分のプレーで17.6得点4.2アシスト7.7リバウンドを平均し、いきなりオールスターに選ばれました。レイカーズは1年目からウェストが活躍したことで中外どちらでも得点が取れる安定したチームになり、その要だったベイラーとウェストには「Mr. Inside」と「Mr. Outside」のあだ名がつくようになりました。ウェストはチームを前年25勝から36勝までの改善に導き、プレイオフにもチームを引っ張りました。1回戦ではピストンズを第5戦にもつれる激闘で破ったものの2回戦でホークスに最終第7戦で敗れ、ウェストの1年目は終わりました。

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Mr. Clutch~セルティックスとのライバル関係の始まり

鮮烈なデビューを果たしたウェストは2年目シーズンにさらに成長しました。一種の徴兵制によりシーズン48試合しかプレーできなかったベイラーに変わってチームのリーダーとなったウェストは、1月17日に62得点を記録し、シーズン全体では30.8得点5.4アシスト7.9リバウンドを残しオールNBA1stチームに選出されました。このシーズンからウェストが重要な場面にめっぽう強く、クラッチシュートを決めることが多かったことからレイカーズ実況者に「Mr. Clutch」と呼ばれるようになり、彼のもう一つのあだ名として定着しました。54勝を記録したレイカーズはプレイオフに進出しファイナルでセルティックスと対戦しました。両社は最初の2戦を分け、第3戦の終わり間近でウェストはゲームタイングショットを決め、そのあとのスローインをスティールし、レイアップを決め劇的な逆転をしました。しかしながらチームは第7戦で敗れこの瞬間からレイカーズとセルティックスのライバル関係は再燃することになりました。

そして翌年ベイラーがチームに完全復帰しましたが、ウェストは引き続き第1オプションのままプレーし、27.8得点5.6アシスト7.0リバウンドを平均しましたが、シーズン終盤にハムストリングを負傷し52試合のみのプレーに留まりました。プレーオフでは2年連続でファイナルに進出しましたが、ウェストのケガが完治しておらずそのためベイラーが奮闘しましたがチームは第6戦で敗れまたしても優勝を逃すことになりました。

1963~1964シーズン、ウェストが平均28.7得点ベイラーが平均25.4得点を記録し、2人のスコアリングマシーンをそろえるレイカーズはベイラーの膝のケガに悩まされながらも辛くも42勝を残しプレーオフに進出しました。しかしウェストに次ぐスコアラーの負傷は大きな穴になり、1回戦でホークスに第5戦で敗れてしまいました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウェストは大学時代から注目の選手であり、NBAでもその期待を裏切らずに活躍することができた数少ない選手の1人です。彼が脚光を浴び、栄光をつかむのはもう少し先の話になりますが、このキャリア初期ではまだチームとしての成功を達成することはできませんでした。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!