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【選手紹介】レイカーズのレジェンドSG:ジェリー・ウェスト(3/3)

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キャリア終盤に栄光をつかんだレイカーズのレジェンド

前回はウェストとセルティックスのライバル関係について紹介していきました。1968年に「怪物」のチェンバレンをトレードで獲得しましたが、HCとの間でうまくいかず、その年もセルティックスに敗れました。不運にキャリアを埋め尽くされたウェストですが、今回紹介する中でようやくその苦労が報われることになります。今回はそんなウェストのキャリア最終期について紹介していきます。

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成功のための変化

1969~1970シーズン、レイカーズは新コーチとしてジョー・マラニーを雇いました。コーチにも変化がありましたが、プレーヤーにも大きなダメージがあり、チェンバレンが膝のケガでシーズン全休になることが決まりました。ウェストはベイラーがケガで欠場していた時と同じようにチームを背負い、31.2得点7.5アシスト4.6リバウンドを平均し、オールディフェンシブ1stチームとオールNBA1stチームに選ばれました。

46勝したレイカーズはプレイオフ1回戦でサンズを、2回戦でホークスを破り、ウィリス・リード、デーブ・デバッシャー、ウォルト・フレイジャーなど後の殿堂入り選手を4人そろえるニックスと対戦することになりました。このシリーズはチェンバレンとリードのセンターが勝敗を分ける戦いになり、第7戦でリードがケガで欠場する可能性があることがわかり、ウェストの初めての栄光が近づいていましたが、リードは痛み止めを打ち試合に戻ってきました。結果的にリードは最初の4得点しか決めることはなかったのですが、この得点がニックスを勢いづけることになり、レイカーズは最大のチャンスを逃してしまうことになりました。

翌年、レイカーズはグッドリッチを契約することに成功し、これによって32歳のウェストの負担は減りました。ウェストは26.9得点9.5アシスト4.6リバウンドを平均していましたが、シーズン途中で膝のケガを負い、ベイラーもアキレス腱断裂のケガによりキャリアが終わることになり、戦力が大幅に低下したレイカーズはプレイオフのカンファレンス・ファイナルでカリーム率いるバックスに敗れました。

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最初で最後の栄冠

1971~1972シーズン前、ウェストは度重なるケガと敗北に打ちひしがれ、引退を考えていましたが、優勝を目指してもう一度プレーすることに決めました。レイカーズは新しいHCとしてビル・シャーマンを雇い、彼がディフェンスと速攻に力を入れたことでチームは大きく成績を伸ばすことになります。このシーズンレイカーズは33連勝を記録し69勝でシーズンを終えました。そしてその中心として活躍したウェストは25.8得点9.7アシストを平均しオールスターMVP、オールNBA1stチーム、オールディフェンシブ1stチームに選出され、チームはプレイオフでも順調に勝ち上がりファイナルで2年連続でニックスと対戦することになりました。ファイナルでウェストは不調でしたが、他のメンバーの活躍のおかげでキャリア初の優勝を達成することができました。

翌年、ウェストは今までのスコアラーとしての役割をグッドリッチに譲り、より司令塔としてプレーすることに専念しました。ウェストは平均22.8得点8.8アシストとかなり数字が落ちましたが、それでもリーグトップの選手であり、オールスター、オールNBA1stチーム、オールディフェンシブ1stチームに選出されました。プレイオフではファイナルでまたしてもニックスと対戦しましたが、ウェストは負傷しており、パフォーマンスが落ちていたことにより、チェンバレンの活躍もありましたが第5戦で敗退しました。

そして次の1973~1974シーズン、36歳のウェストは平均20.3得点6.6アシスト3.9リバウンドを記録し、ケガにより31試合のみのプレーでしたがそれでもリーグトップクラスのガードであり、オールスターに選出されました。チェンバレンが引退し、中心選手の1人がいなくなったにもかかわらず47勝を記録したレイカーズはプレイオフに進出しましたが1回戦でバックスに第5戦で敗れました。そしてこの敗退をきっかけにウェストは引退し、そのキャリアに幕を閉じました。

まとめ

いかがだったでしょうか。ウェストはついに優勝という目標を達成することができましたが、かなり遅い時期での優勝でした。そのあとも継続して活躍していることを考えると、初めから優勝候補でプレーしていたら何回優勝していたのだろうかと考えてしまいます。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!