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【選手紹介】2番に甘んじた最強スコアラー:ケビン・デュラント

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レブロンに現役最強を阻まれ続けた歴代最高レベルのスコアラー

「2番はもうこりごりだ。」と言うのを余儀なくされるほどレブロンによって現役最強の座を奪われてきたデュラント。OKCサンダーでは若手の新鋭としてそのカリスマ性のと実力から非常に人気の選手でしたが、自分の不調も原因となりウォリアーズに3勝1敗からの大逆転敗北を喫した次のシーズンにそのウォリアーズに移籍したことでデュラントへのヘイトは大爆発し、彼は2番手がお似合いな選手だと馬鹿にされるようになりました。

昨シーズンのプレイオフで負けはしましたがチャンピオンになったバックスと激闘を繰り広げ文字通りあと一歩のところで敗退しました。しかしそのプレーオフでの活躍によってやっと現役最強かもしれないという評価を手に入れることができたデュラントの今までのキャリアはどのようなものだったのでしょうか。今回はデュラントの今までの道のりについて紹介していこうと思います。

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大学時代~若手チームとしての大躍進

素晴らしい高校時代を過ごしたデュラントはテキサス大学に進学し、1年生ながらチームの中心として活躍しました。その才能と活躍はACに「全米からのスポットライトを浴びてシーズンを終えるだろう」と言わしめるほどのものでした。テキサス大学はデュラントがチームの中心としてより活躍するために彼のためのセットプレーを準備しましたがそのセットプレーがデュラントの個人としての活躍を妨げるものだと認識した後は彼に自由にプレーさせました。1年生のこのシーズン、NCAAトーナメントでは2回戦で敗退してしまいましたが、デュラント自身は37得点を記録してチームを引っ張り、シーズン全体では25.8得点11.1リバウンドを平均し、得点とリバウンドの2部門で全米大学生のトップ10に入りました。カレッジバスケに存在するすべての個人賞を総なめにし、1年生ながらすでにスーパースターとして活躍したデュラントは1年のみのプレーでNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

ドラフトでは1位指名されるかもしれないという評価を受けていましたが、この年は同じように非常に高い評価を受けていたビッグマンのグレッグ・オデンがデュラントよりもパワーがあることが評価されデュラントはドラフト全体2位指名で後のOKCサンダーとなるシアトル・スーパーソニックスに指名されました。

1年目のシーズン、デュラントはデビュー戦で18得点5リバウンド3スティールを記録したり、11月の試合で37得点8リバウンド9アシストを記録したりと前評判通りの活躍を残しましたが、チーム自体は20勝62敗と最下位に沈みました。しかしデュラントの圧倒的な活躍と1位指名のオデンがケガによって思ったようなプレーをすることができなかったことが原因でデュラントは新人王にぶっちぎりの投票数で選ばれました。

そして次の2008~2009シーズン、チームに新人のウェストブルックが加入したことによりデュラントのオフェンスの負担は軽減され、ウェストブルックの引力によってフリーのシュートチャンスが増加したデュラントはこのシーズン25.3得点6.5リバウンド2.8アシストをFG47.6%3PT42.2%の確率で平均し、オールスターのルーキーチャレンジにも出場しましたが、この年も勝利数は前年比3勝増加にとどまりチームはプレイオフ進出には遠く及びませんでした。

2009~2010シーズンにサンダーはデュラントとウェストブルックと2大エースを筆頭にジェフ・グリーン、ターボ・セフォローシャ、ジェームズ・ハーデンなど有望な若手選手が集まるチームになりました。デュラントは30.1得点7.6リバウンド2.8アシストを平均し史上最年少での得点王になりました。チームもデュラント加入後初のプレイオフに進出しましたが、この年優勝するレイカーズと第1回戦で対戦し敗退しました。しかし優勝チームから2勝を挙げたこの若手チームはいずれ優勝チームとして帰ってくるとして多くのファンの期待を集めました。

2010~2011シーズン、グリーンがトレードで放出されてしまいましたが、昨シーズンに経験を積んだデュラントとチームはプレイオフでもカンファレンス・ファイナルまで進出し、期待に応えることができました。デュラント個人も2年連続の得点王になり、オールNBA1stチームとオールスターに選出され名実ともにスーパースターの仲間入りを果たしました。

次シーズンもサンダーはプレイオフに出場し、強豪スパーズに勝利しNBAファイナルまで勝ち上がりレブロン率いるヒートと対戦しました。レブロンvsデュラントという対決が初めて実現したこのシリーズでデュラントはじわじわとレブロンに圧倒され、結果的にエースの差と言える形で大きく力の差を見せつけられる形で1勝4敗で敗退しました。しかし個人としてはやはり圧倒的な存在であり、ジョーダン以来初の3年連続得点王になり、リバウンドアシストブロックの3項目で平均キャリアハイを記録しオールスターとオールNBA1stチームに選出されました。

昨シーズンのオフにハーデンがロケッツにトレードされたことでチームの全体的な実力は落ちていましたが、デュラントは50-40-90シーズンを過ごし、チームも安定してプレイオフに進出しました。しかし第1回戦のロケッツとの試合で相棒のウェストブルックが離脱しこれによってボールタッチが増えたデュラントはプレーをより楽しむことができていると語りましたが、それとは裏腹にパフォーマンスは低下し第2回戦のグリズリーズ戦で敗退しました。

2013~2014シーズン、シーズン中盤にウェストブルックがケガによって離脱しましたが、それによって中心としての活躍を強めたデュラントはジョーダンの記録した40試合連続25得点以上の記録を破り41試合連続で25得点以上を記録したり、32.0得点7.4リバウンド5.5アシストを平均し自身初のMVPにも選出されたりと自信を成長させ続けたシーズンになりましたが、プレイオフでは2年ぶりの出場となったカンファレンス・ファイナルでスパーズに2勝4敗で敗れ、ファイナル出場を逃しました。

翌シーズンは右第5中足基部骨折によって開幕から1カ月の欠場の後、捻挫や右足の骨折など数々のケガに悩まされるシーズンを送り、この年はチームもプレイオフ出場を逃しました。

そしてサンダー最後のシーズンとなった2015~2016シーズン、デュラントはMVPシーズン並みの活躍を残しチームもカンファレンス3位でプレイオフに進出しました。しかしカンファレンス・ファイナルでこの年優勝する大躍進を遂げたカリー率いるウォリアーズと対戦し3勝1敗のリードを奪いましたが、デュラントの不調もありそこから大逆転負けをし、このオフにデュラントはそのウォリアーズにウェストブルックを裏切るような形で移籍しました。

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王朝時代~ネッツで優勝への挑戦

OKCに禁断の移籍をしたデュラントは移籍後初の古巣との対決で39得点を記録したり、カリー、トンプソンと共に自身にとって8連続のオールスター選出を受けたりとウォリアーズというチームの強さを活かしてプレーオフではファイナル平均35.2得点8.4リバウンド5.4アシストを平均し、ついにNBAチャンピオンに輝き、ファイナルMVPも受賞しましたが、この優勝は史上最も価値がないリングとファンに言われることになりました。

2017~2018シーズン、デュラントはレブロンに次ぐ若さでキャリア通算20,000得点を達成し、28.8得点10.8リバウンド7.5アシストを平均してオールスターのスターターとして出場、自身6度目のオールNBA1stチームにも選出されました。プレイオフでも大活躍し、ウォリアーズは2連覇を達成、デュラント個人も2年連続でファイナルMVPを受賞し着々と歴代最高レベルの選手としての実績を積み上げていましたが、リーグとファンはデュラントの優勝とファイナルMVPには価値がないという評価を覆しませんでした。

ウォリアーズ最後のシーズンとなった2018~2019シーズン、かねてから不仲説があったグリーンとデュラントは試合中に口論をして関係は最悪の状態になっていました。しかしチームはカズンズをスターターに加え史上初のスターター全員がオールスター選手というラインナップになりました。プレイオフに進出しましたが、不幸にもカズンズがケガによって離脱し、デュラントもアキレス腱を断裂、トンプソンもACL断裂によって離脱と度重なるケガによって戦力が大きく低下したチームはファイナルで敗退し、ブルズに続く3連覇を逃し、このオフにデュラントはネッツにカイリーと共に移籍し、ウォリアーズ以外のチームでの優勝に挑戦することになりました。

ネッツに移籍した1年目のシーズンは昨年のプレイオフでのけがの治療に専念し、新型コロナウイルスの感染も確認されシーズンを全休することになりました。

そして復帰した2020~2021シーズンデュラントはアキレスけん断裂を感じさせないパフォーマンスを発揮し、26.9得点7.1アシスト5.6リバウンドを平均し、自身11回目のオールスターに選出されました。プレイオフではカンファレンス・セミファイナルのバックスとの第5戦で49得点17リバウンド10アシストを記録してチームを逆転勝ちに導いたり、最終7戦ではクラッチシュートを次々沈め48得点を記録しましたが、惜しくもチームは敗れてしまいましたが、第7戦での48得点は歴代最高得点でありあり得ないシュートを決め続けたデュラントのパフォーマンスは大絶賛され、この日からデュラントは現役最強選手の評価を多数受けるようになりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。デュラントはウォリアーズ移籍で多くの批判を受けましたがネッツでその評価を覆しました。日本でもそのカリスマ性と実力によってファンが多い選手でもありますし、まだ32歳ですのでここから3年くらいは最強レベルの選手としてプレーできそうですので、まだファンになる選手が決まっていない方はデュラントのファンになってみてはどうでしょう。

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