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【選手紹介】歴代最高のPG:マジック・ジョンソン(2/3)

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ライバルとの対決

今回は、衝撃のルーキーシーズンの優勝から1982年の優勝やその翌年の屈辱のシクサーズのリベンジを終えた中堅~ベテランに差し掛かるまでのマジックについて紹介していきます。この時期のマジックは大学時代からのライバルのバードと激闘を繰り広げていました。今回はそんなマジック対バードの時代について紹介していきます。

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ライバルとの闘い

1983~1984シーズン開幕前、GMのジェリー・ウェストはマジックによりボールを持たせるためにバックコートメートのノーム・ニクソンをトレードし、レイカーズをよりマジック中心のチームに仕立て上げました。その結果マジックは2回目の平均ダブルダブルシーズンを記録し、17.6得点13.1アシスト7.3リバウンドを平均し3年連続プレイオフファイナルに進出しました。ここで初めてマジックとバードのファイナルでの対決が実現しました。このシリーズは第7戦にもつれる激戦になり、マジックは第3戦で21アシストを記録するなど活躍しましたが、最終戦で3点を追いかける試合の最終局面で相手ガードのデニス・ジョンソンにボールをスティールされ、初めてのバードとのファイナルで敗れました。

翌年も、マジックは安定したパフォーマンスで18.3得点12.6アシスト6.6リバウンドを平均しレイカーズをNBAファイナルまで導き再びセルティックスと対戦することになりました。レイカーズは初戦で148得点を許し32点差で敗れるという最悪なスタートを切りますが、次の試合では38歳のカリームが30得点17リバウンドを記録し勝利、第5戦でも36得点を記録して勝利と大ベテランのカリームが奮闘しますが惜しくも第6戦で敗れ、マジックはバードとの直接対決で2年連続で負けを味わうことになりました。

1985~1986シーズン、復習に燃えるマジックはレギュラーシーズンを3年連続の平均ダブルダブルの18.8得点12.6アシスト5.9リバウンドで突破しましたが、この年はアキーム・オラジュワン率いるロケッツにカンファレンス・ファイナルで敗れファイナルに到達することはかないませんでした。

翌年、マジックはキャリアハイの23.9得点12.2アシスト6.3リバウンドを平均し、自身初のシーズンMVPを受賞しました。そしてそのままの勢いでファイナルに戻り、セルティックスとの3度目の戦いに挑みました。このシリーズ第4戦ではマジックの相棒のカリームがケガで欠場しており、マジックはカリームを穴を埋めるためにセンターとしてプレーしましたが、試合を決めるショットをカリーム直伝のベビーフックで決めたことが有名です。第6戦でリベンジを果たしたマジックはこのプレイオフで平均26.2得点13.0アシスト8.0リバウンド2.33スティールを記録して3度目のファイナルMVPを受賞しました。

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連覇~最後のプレイオフ

1987~1988シーズンが始まる前にHCのライリーは1969年のセルティックス以来どのチームを成し遂げられていなかった連覇を達成すると宣言しました。この宣言はプレッシャーとヘイトをリーグやファンたちから買いましたが、この逆境がチームをより焚き付け、マジックは平均19.6得点11.9アシスト6.2リバウンドとスタッツを落とし10試合を欠場しましたが、チームは安定してファイナルに進出し、「バッド・ボーイズ」のピストンズと対戦しました。3勝3敗で迎えた最終戦、フォワードポジションを務めていたジェームズ・ワージーが36得点10アシスト16リバウンドのトリプルダブルを記録し、彼の活躍が大きな原動力となりレイカーズは宣言通り連覇を達成しました。ファイナルMVPはワージーが獲得しましたが、マジックも大活躍し21.1得点13.0アシスト5.7リバウンドを平均しました。

翌年、22.5得点12.8アシスト7.9リバウンドを平均しレイカーズは3年連続のファイナルに出場し、2年連続でピストンズと対戦しましたがこのファイナル第2戦でマジックはハムストリングのケガでファイナル全休となり、レイカーズはスウィープで敗退してしまいました。

1989~1990シーズン、マジックは初のカリームがいないシーズンを22.3得点11.5アシスト6.6リバウンドを平均し2度目のファイナルMVPを受賞しました。しかし、プレイオフではサンズにカンファレンス・ファイナルで敗れ、カリーム無しの初めてのマジックのシーズンはうまくいくことはありませんでした。

翌年、マジックは19.4得点12.5アシスト7.0リバウンドを平均しファイナルに戻ることができました。そこではすでに5回の得点王を受賞していたジョーダン率いるブルズと対戦しました。このシリーズマジックは2回のトリプルダブルを平均し18.6得点12.4アシスト8.0リバウンドを平均しましたが、ジョーダンの相棒のピッペンにうまく抑えられ、1勝4敗でブルズに敗れてしまいました。そしてこれ以降マジックがプレイオフに戻ってくることはありませんでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。マジックの安定した活躍とセンターまでこなす万能なスタイルはレイカーズというチームの中心選手としてピッタリのものだったのでしょう。この時期のマジックはウェストの判断によりゲームコントロールにより力を入れることができたことで爆発的にアシスト数が増えており、それがマジックという圧倒的なエースがいながらも周囲が活躍し続けた大きな要因でした。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!