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【選手紹介】歴代最高のPG:マジック・ジョンソン(3/3)

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伝説の突然の引退と最後のショータイム

前回連覇を宣言通り達成し、マイケル・ジョーダンと共にガードプレイヤーとしてリーグを支配していたマジックはジョーダン率いるブルズに負けた1991年から運命の世代交代をするかのようにHIV感染を理由にNBAをまだまだ第一線で戦える選手でしたが引退することになりました。今回はそんなマジックのキャリア最終期について紹介していきます。

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衝撃の告白~最後のオールスター

1991~1992シーズンが始まる前、マジックはHIVに感染していたことが明らかになり、11月7日に記者会見で自分がHIV感染者であり、当時はHIV研究が進んでおらず人にうつる死の病だという認識があったためにマジックは33歳の若さでNBAを去ることになりました。そして矢継ぎ早にマジックの女性関係の話が広がり、彼が避妊具をつけずに性行為を行っていたことや不特定多数の女性と関係をもっていたことが明らかになりマジックの完全無欠のヒーローというイメージは完全に崩れ去ることになりました。

しかしながら、引退する寸前までリーグトップクラスの活躍をしていたマジックを忘れることはファンにもリーグにとっても難しかったのか、マジックはその年、オーランドで行われたオールスターゲームで1位の投票数を得て、オールスタースターターに選ばれました。この試合がマジックのNBAでの最後の試合になりました。以前レイカーズでチームメイトだったスコット・バイロンやA.C グリーンはマジックがプレーするべきでないと発言しており、カール・マローンはHIVに感染している選手と一緒にはプレーしたくないとまで発言していましたがマジックはオールスターゲームに出場し、25得点9アシスト5リバウンドを記録し、153対113で試合に勝利し、最後のオールスターMVPを受賞しました。

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ドリームチーム~コーチ/選手としての復帰

1992年の夏、マジックはジョーダン、バード、チャールズ・バークレーなど数々のレジェンドがそろうドリームチームの一員としてバルセロナオリンピックのアメリカ代表としてプレーしました。アメリカ代表は圧倒的なスターパワーで8勝0敗を記録して金メダルを獲得し、驚きの平均43.8点差をつけていました。マジックは膝のケガにより安定した出場ができず平均8.0得点5.5アシストに終わりましたが、彼はHIVに感染している人々に勇気を与え世界に多大な影響を与えたとしてオリンピック会場でスタンディングオベーションを受けました。

そしてオリンピックを終えたマジックは1992~1993シーズンに現役復帰を発表しましたが、プレーシーズンの数試合のみプレーし、再び引退しました。しかしながら、マジックのバスケットボールへの情熱は無くなっておらずその翌年マジックはレイカーズのコーチとしてNBAに戻ってきました。マジックはコーチとして1年過ごしましたがプレイヤーとして再びコートに戻りたい気持ちは無くなっておらず、1994~1995シーズンの途中にプレイヤーとして戻ってきました。

初めのうちチームは好調を維持していましたが、チームが調子を落とし始めたのちにマジックはプレイヤーとしてではなくコーチとして再契約をすることを決めました。しかし微妙な結果のまま終わることをマジックが良しとするわけもなく、翌年、再びプレイヤーとしての復帰を果たしました。復帰したマジックは1月29日のウォリアーズ戦、ベンチから出場しながら19得点10アシスト8リバウンドを記録し完全復活を果たしました。この年マジックはPGではなくPFとしてプレーし、いわゆるポイントフォワードのようなプレーをしていました。2月14日、マジックは最後のトリプルダブルを記録し、15得点13アシスト10リバウンドを記録しました。このシーズンマジックは32試合に出場し、14.6得点6.9アシスト5.7リバウンドを平均しMVP投票では36歳ながら12位に入りました。マジックがプレーした32試合中レイカーズは22勝を記録し最終的に53勝29敗カンファレンス4位でプレイオフに出場しました。マジックはふくらはぎのケガにより欠場が続き、チームも調子が出ず1回戦敗退に終わりました。そしてマジックは翌年も現役を続行しようと考えていましたが、結局このシーズンに正式に引退し、素晴らしいNBAキャリアに幕を閉じました。

まとめ

いかがだったでしょうか。マジックの最後のオールスターやドリームチームは有名な話でよく紹介されていますが、その後の2度の現役復帰はあまり語られていないようなので紹介しました。36歳であそこまで活躍できていたことを考えると1度目の引退がなければあと1回くらいは優勝できていただろうなと考えてしまいます。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!