【チーム分析】ニューヨーク・ニックスの補強は正解だったのか?
今シーズンニックスは躍進できるのか?
昨シーズン、ジュリアス・ランドルがMIPに選出されオールNBA2ndチームにも選ばれ、新人のオビ・トッピンとベテランのデリック・ローズも想像以上のパフォーマンスを残し世間の予想とは裏腹にプレイオフに進出したニックス。プレイオフでは各種板と思われていたアトランタ・ホークスに番狂わせを食らい1回戦で敗退してしまった結果を受け今シーズンはいくつか大きな補強をしましたが、その補強は正解だったのか。分析していこうと思います。
2つの大きな補強
昨シーズンでのプレイオフでのランドルの不調といい、経験の足りなさとプレッシャーへの弱さを露呈したニックスはオフに大きな補強を2つしました。
1つ目はここ2年ほど評価が下がっていましたが、まだリーグで上位のPGであるケンバ・ウォーカーを格安契約で獲得しました。ケンバはオールスターに選ばれオールNBA3rdチームに選出されたホーネッツでのラストシーズンからセルティックスに加入するまでの間評価が非常に高く、リーグでも5本の指に入るほどのPGとして活躍していましたが、セルティックスではケガやプレイオフでの不調もあり評価を落としていましたが、ニックスでは不足していた安定したスコアリングとゲームコントロールでチームの実力を底上げしてくれる存在になるでしょう。
2つ目は同じくスコアリングに定評のあるベテランのエバン・フォーニエを獲得しました。彼もケンバに期待されている役割と被っていますがスコアリングに関してはリーグ上位の選手であり、この二つのトレードを考えるとオフェンス力の向上とベテランによる安定したゲーム運びを期待したいというチームの考えがあるのではないかと思います。
また、ケンバは格安契約ですので、活躍できなくてもダメージは少ないですし、期待通り活躍すればキープするかトレードでアセットを獲得することができるという素晴らしい契約になったと思います。
他の補強は?
ニックスはほかのめぼしい補強はしていません。昨年躍進したチームの核はいじらず、足りない部分だけ補強するという堅実な補強をオフに行いました。この補強がうまくいき、期待の若手ミッチェル・ロビンソンやRJ・バレットがしっかり成長すれば控えのローズなどもいますしプレイオフでも安定した強さでカンファレス・ファイナルまで進む可能性は十分にあると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。今年のニックスは昨年より弱くなるということはまずないでしょう。強くなるか変わらないか。正直強くなる方向しか考えられませんので、ニックスは弱小時代を乗り越えてコンテンダー一歩手前のチームとして数年競合でいられるでしょう。