【選手比較】ステフィン・カリー VS デイミアン・リラード
カリーとリラードどっちが上?
2010年代、特にスモールボールバスケの時代が幕を開けた2015年以降のNBAでリーグトップを争うPGとして活躍し、常に比較されてきたカリーとリラード。2人は共通点もそれなりにあり、それが比較を困難にしていますが実際どちらが良いPGなのでしょうか。今回はそんな2人を比較していきます。
共通点
先ほど説明したように2人の間には共通点が存在します。それはオフェンスディフェンス両方の面で存在し、その共通点が2人を同格・同類の選手にしています。
超ロングレンジ3
カリーもリラードも2010年代前半まででは考えられないような距離からの3PTシュートを得意としています。若干カリーの方がレンジが広く安定したシュートを打てている雰囲気がありますが、リラードの勝負所でのロングレンジ3PTもかなりのインパクトがあり、この共通した点で2人を比較することは非常に困難です。
ディフェンスが苦手
カリーとリラードともにリーグを代表する最強PG候補の2人ですが、2人ともそんなレベルの評価を受けている選手としてはディフェンスが苦手です。決して下手くそというレベルではありませんが、チームの穴になることがあるくらいのディフェンス力ということは共通しています。カリーは1度スティール王になったこともあり、ボールを奪う能力には長けているといえるかもしれませんが、横の動きに弱く、結局相手を止めるという点に関しては能力が高いとは言えません。
ボールハンドリングやステップなど流行りの技をハイレベルで使う
2人ともステップバックやボールハンドリングといった現代のPGが好んで使う技術をハイレベルでこなすことができます。それを使ってゴール下に切り込んで攻撃したりディフェンスを翻弄してシュートを決めることを得意としています。カリーに関してはシュートが入りすぎるあまり、審判にステップバックを厳しくみられているような気がしますがたまに見逃してもらえて素晴らしいステップを踏むことがあります(笑)。
アシスト能力が高いわけではない
2人ともアシストは平均的な数字を残していますが、決してアシストが得意な選手というわけではありません。2人にディフェンスが意識をとられすぎるあまりに空いた味方にパスをして結果的にアシストになるというパターンが多くみられ、アシストをしたくてアシストをしているという風には見えません。
相違点
2人は全く同じ選手というわけではなくもちろん違う点もあります。しかしながらそれは選手としての違いというよりもチームの違いゆえのものになります。ここではそれを紹介します。
勝負強さ
リラードは史上2人目の1シリーズでゲームウィナーを2度決めた選手だったり、プレイオフで異常なまでの得点力を発揮したりと勝負強い選手というイメージがついていますが、カリーには勝負強いというイメージが強くはありません。
カリーが勝負弱いというわけではなくいくつか大事なシュートを決めたことはありますが、チームにはトンプソンやデュラントという頼れる選手が多くいたこともあり、そのようなシュートを打つ機会が少なかったような気がします。そして結果的にリラードの方が勝負強いのではないかというイメージがついています。
注目の集めやすさ
リラードは個人としてプレイオフで大活躍したり、印象的なシュートを決めたりしていますが、カリーはリラードと同じようにインパクトのあるシュートを決めたりするほかにスモールボールの立役者になったり、5年連続ファイナル進出、そのうち3回優勝とファンの目につく機会に多く恵まれていました。それゆえカリーはリラードより優れた選手という評価を集めやすい状況になっていると思います。
まとめ
いかがでしょうか。2人の違うところはチームや環境の違いによるものが多く、共通点は個人によるものだという風に考えるとやはり最強PGの座はカリーのものではないかと思います。リラードも時代が違えば世代最強PGになれたと思いますが、カリーのライバルとしてこれからカリーを超す可能性は十分にあると思います。