【チーム分析】ダークホース優勝候補として期待されるジャズ
若手エースと最強リムプロテクター擁するダークホース
NBAに入ってすぐにジャズのエースに定着したミッチェルと通算3回の最優秀守備選手賞を受賞したルディ・ゴベア、さらにシックスマン賞を受賞したジョーダン・クラークソンに同賞の候補だったジョー・イングルズに昨シーズンついに初オールスターに選出されたマイク・コンリーなどスター選手またはスタークラスの選手がリーグ内で最も多く所属しているジャズ。ここ数年では1番の優勝候補とはならずとも優勝してもおかしくないと評価され続けたチームですが結果的にはカンファレンス・ファイナルに進出することもできていません。今年も安定した強豪としてダークホース優勝候補としてシーズンに挑むことになりますが、オフの補強はどうだったのでしょうか。今回はジャズのオフシーズンについて分析していきます。
ジャズの絶対的なエース
1年目からジャズのエースとして存在感を示し続けたミッチェルですが、彼はオールNBAチームの選出こそありませんが、そのレベルに若い年齢ですでに到達している選手です。彼の強みは高い身体能力と中と外どちらからでも得点ができる得点能力です。ウェイドと比較されていることからもわかる通りその身体能力は現リーグだけでなく、歴史上でも上位に入るものであり彼の身体能力はオフェンスとディフェンスの両方で活かされています。彼を支えるための選手がジャズにはたくさんそろっていますが、ここでは特にその中で3人の選手を紹介します。
ジョーダン・クラークソン
昨シーズンのシックスマン賞受賞者のクラークソンは、27分弱のプレイ時間で18得点を平均する非常に得点力の高い選手です。彼の得点力はベンチから出場する選手としては歴代でもトップクラスのものです。ミッチェルと同時に試合に出ることもありますが、クラークソンはエースとプレーしてもしなくてもその得点能力を発揮することができます。そして彼のスコアリングに助けられることで、ミッチェルの負担が減っていることは明らかで、ベンチ出場ながら彼はジャズの2番手のスコアラーとして活躍しています。
マイク・コンリー
コンリーはチームに入った1年目は、戦術や新しい環境に適応することに苦戦し期待されていた活躍ができませんでしたが、見事適応した昨年は期待されていた通りのプレーで安定した得点とゲームコントロールを見せてくれました。まだ若く、身体能力に任せがちなミッチェルをベテランPGとして支えてくれるコンリーの存在は大きく、ミッチェルのIQをさらに高めてケガのリスクを低くすることに大きく貢献しています。
ルディ・ゴベア
スイッチに対応する能力が低く最近は過大評価だと言われていますが、3回のしあ優秀守備選手賞を受賞しているゴベアのディフェンス力はジャズのシステムそのものであるといっても過言ではありません。彼がリム周りを守ってくれるおかげでジャズのディフェンスは外を重点的に守ることができ、結果的にゴベアのディフェンス力を引き出すことにつながっています。また、ミッチェルとのコンビプレイはかなり滑らかなものであり、かつてのマローンとストックトン以来のジャズのデュオの片割れとして活躍しています。
オフの補強
オフにジャズはオフェンスとディフェンスの両方の面で補強をしました。ここでは2人の選手を紹介します。
まず、ルディ・ゲイをFAとして獲得しました。ゲイは年齢を重ね、1番活躍していたグリズリーズ時代のようなアスレチックなプレイをすることは少なくなりましたが、スパーズに移籍し、そこでスパーズの選手らしい堅実なプレーを身につけ安定した得点を生み出す効率の良いスコアラーとして自分を作り替えることに成功し、その力をジャズで活かすことになりました。イングルズやクラークソンに加えてさらにスコアラーを加えたジャズのベンチ得点力は間違いなく向上しました。
ハッサン・ホワイトサイド
ブレイザーズにトレードされたのちにキングスと契約してから活躍の場が狭くなったホワイトサイドですが、彼のリバウンド力とブロック能力はゴベアが同じような選手であり活躍していることから、ゴベアの代わりの選手としてゴベアを休ませたいときや彼がケガをしているときにチームに貢献できる選手になることが期待できます。正直彼は自分勝手なプレイをしがちという悪癖がありますが、ジャズのチームを優先するカルチャーの中であればその癖は出てこないと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。ジャズのオフの補強はジャズの強みをさらに強化するお経であり、元々弱点の少ないジャズにとっては純粋なプラスになる動きでした。そしてこの補強によって個人的にジャズはリーグトップ4に入る優勝候補になったと思いますし、優勝できると思います。
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