【チーム分析】頼れるリーダーと共に優勝を目指すヒートは優勝できるのか?
2019~2020シーズンに大番狂わせを起こしたアンダードッグ軍団
2020年に史上初のバブルという異常な環境で開催されたNBAプレイオフでしたが、そこで優勝候補として見られていたバックスを破り、ファイナルまで進出したマイアミ・ヒート。リーダーのジミー・バトラーに引っ張られて、バム・アデバヨ、ルーキーだったタイラー・ヒーローなど若い力が躍進して予想外のファイナル進出を果たしたチームですが、昨シーズンは思ったほど調子が出ず、何とか出場したプレイオフでも普段は勝負強いバトラーや2年目のヒーローが活躍することができず期待外れのプレイオフになってしまいました。
バブルで活躍していたキーメンバーのゴラン・ドラギッチを失い戦力が低下するかと思われましたが、かねてから獲得を狙っていたカイル・ラウリーをチームに加え戦力的には強化されているヒートは今シーズン優勝することはできるのか。今回はヒートの今シーズンについて分析していこうと思います。
ヒートが追い求めた補強と必要な選手の補強
ヒートは数年前からラウリーの獲得を画策していましたが、オフにようやく彼を獲得することができました。ラウリーは決して身体能力や才能に恵まれた選手ではありませんが努力でオールスター選手に成長し2019年にはチャンピオンになりました。そのハッスルするプレースタイルはヒートの求めるものと合致しており、彼の姿勢と安定した試合運びはチームの心のバトラーの大きな助けになるでしょう。またラウリーは3PTが上手な選手なので、バトラーが外のシュートが苦手なという弱点をカバーすることができます。
他にも獲得した選手が数人いますので紹介と分析をしていきます。
P.J タッカーの獲得
ヒートは昨シーズンの王者バックスの最後のピースとして活躍したタッカーも獲得しています。彼はロケッツでの活躍が1番印象に残っていると思います。196㎝とNBAでは低身長ながらそのフィジカルでセンターポジションを務めていました。彼の強みはコーナースリーとフィジカルを活かした強固なディフェンスです。もともとアスレチックなプレーヤーではないので派手なプレーはめったにしませんがバトラーやラウリーのキックアウト先に彼がいることはヒートにとって大きなプラスでしょう。
マーキーフ・モリスの獲得
近頃は問題児としての試合での行動が問題視されているマーキーフを獲得しました。彼は気性が荒くすぐに喧嘩をしてしまう性分が問題ですが、逆に言えばそれほど勝利を求めているとも言えます。ヒートにはとにかく勝ちたいと思っている選手が多いので自分と気が合う選手に囲まれる環境では今までのチームよりもやりやすくのびのびとプレーでき、想像以上の活躍をする可能性もあると思います。彼は双子のマーカスとは違いストレッチ4と呼べるほどのシュート力はありませんが、35%前後で外から打てる能力は備わっていますし、中でも戦える体格と技術を持っているので万能なベンチプレーヤーとしての活躍を期待できます。
まとめ
ヒートの真の実力はビクター・オラディポがペイサーズ時代の活躍を取り戻すことができるかどうかとヒーローの1年目の活躍がまぐれではなかったかという2点にかかっていると思います。しかしその予測不能な2点を除いて考えたとしてもオフの補強だけを見た場合ヒートは優勝を目指せるチームにはなったと思います。優勝候補として見られるためには前述の2点がどのように動くかが問題となってきますが、そのポテンシャルは十分にあるチームになりました。