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【チーム分析】ルーキーに未来を託したピストンズの選択は正解なのか?

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ケイド・カニングハムにチームの行方がかかっているピストンズ

今年のドラフトで奇跡的に1位指名権を引き当てて、そのままケイドをドラフトしたピストンズ。昨シーズンはジェラミ・グラントがエースとしてMIP候補になるほどの移籍1年目からの活躍を見せ、ケイドをチームの中心として作る中で絶対に必要な2番手になれる選手として成長しました。ケイドの相棒になる選手としてグラントは適当な選手で、そのことはナゲッツでヨキッチの隣で活躍していたことからも明らかです。グラントをエースとしてチームを作ることに反対する意見は多かったですが、ケイドの相棒としてグラントを使うことには肯定的な意見が多く、うまくいけば数年でピストンズはプレイオフでも結果が期待できるチームに成長できるでしょう。

それでは、今シーズンの補強はケイドとグラントが核になるピストンズにとってどのようなものだったのかについて分析していきます。

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ピストンズの補強前の戦力

ピストンズはオフの補強やドラフトをするまでの状態を見ると非常に不安定な状態でした。グラントがエースとして活躍してはいたものの、彼以外の選手層が薄く、完全にグラントのワンマンチームになりかけていました。

ケイドをドラフトしたことでチームの方向性が固まり、ケイドのゲームコントロール能力を活かせるIQやスキルの高い選手を集めることに力を入れたピストンズはトレードやドラフトでケイドを支えることができるベテランと新人選手をチームに加えることができました。ここではケイドの周りに置く選手として獲得した新人選手とベテラン選手について解説していきます。

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ベテランプレーヤーの補強

FAとして契約したケリー・オリニクをはじめとしてピストンズはケイドを支えるための選手を若返りを意識しながらも数人補強しました。

オリニクはその中でも1番注目の選手です。彼は昨シーズン頭にハーデンを放出して完全に再建に入ったロケッツで活躍し、自分が2,3番手として活躍することができる選手だということを証明しました。ピストンズにはグラントという若干プレースタイルもかぶっている選手が2番手にいるのでオリニクは3番手以降になることが予想されますが、彼は昨シーズンロケッツで非常に高効率かつ高水準の得点シーズンを残しており、アウトサイドもインサイドも攻められる選手として若い選手が多いピストンズでメンターかつ貴重な得点源として活躍することが期待できます。

また、206㎝と現代リーグの中ではインサイドプレーヤーとしてそこそこの身長を持っているのでインサイドの戦力に欠けているピストンズではリバウンダー兼インサイドスコアラーとしてチームを助けられる存在になるでしょう。

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コーリー・ジョセフの復帰

またピストンズはシーズン中にウェイブしたジョセフをFAとしてチームに呼び戻しました。彼は去年戦力の整っていなかったピストンズでFG50.6%、3PT36.8%、FT87.8%の高率で平均12得点を平均したSGで、191㎝と低めの身長ながら5本の平均リバウンドを記録した若いピストンズには非常に貴重な万能プレーヤーです。決してスター選手ではありませんが、昨シーズンの活躍がそのまま続くのであれば安定した得点やリバウンドでチームの安定した戦いに貢献できる選手です。

同じような体格を持ち身体能力があり、ポテンシャルがあるハミドゥ・ディアロや同じくGリーグから這い上がってきたフランク・ジャクソンのメンターとして彼らに教えることができるということもこれから若い力でチームを作り替えていこうとするピストンズには欠かせないベテランプレーヤーです。

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ドラフトで獲得した新人選手

今年の豊作なドラフトで獲得した新人たちにも当然チームの将来がかかっています。ケイドは大物ルーキーとしての活躍が期待されていますが、ケイドのほかにも注目されているルーキーがいますのでここではそのルーキーたちについて解説していきます。

まずケイドから解説していきますが、彼はオクラホマ州立大学で活躍していた201㎝の大型PGでドンチッチと比較される万能選手です。比較対象としてドンチッチが挙げられていますがドンチッチよりも筋肉質でがっちりした身体をしていて、スピードがあるのでうまくいけばレブロン2世としてリーグを支配する選手になる可能性もあると思います。そんな彼の1番の強みは高い身長から得られるコートビジョンをフルに活かしたアシストです。大学時代はマイナーな大学でプレーしていたため周りの選手たちが得点につなげることができず、アシストとして記録された数が少なくなっていますが、そのアシスト能力とビジョンはすでにNBAでもトップクラスです。若い選手としては珍しくプレーに落ち着きがあり、フェイクからパスコースを探したり、ステップをゆっくり踏むことができたりとベテランのようなプレーができることも魅力です。

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ルカ・ガルーザの高いポテンシャル

そしてケイドと同じドラフトで加入したガルーザも注目すべき新人です。彼はサマーリーグで話題になりましたが、ノビツキーの使っていた片足フェイダウェイをすでに使っている新人選手です。

大学平均ではFG54.6%、3PT36.7%とかなり効率的に得点を取っていた彼ですが、NBA選手としては瞬発力とスピードに欠けていて、典型的なビッグマンにシュート力を足したような存在の印象があります。スイッチディフェンスに関してもガード選手についていくことも現時点では難しそうですし、まだまだ経験と練習を積む必要がありますが、ディフェンスは試合を積むにつれて改善できることなので彼がピストンズの中心選手として活躍する可能性は高いと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。ピストンズは今シーズンすぐに勝つことができるようなチームではないかと思いますが、ケイドが想像以上の選手だった場合は昨年のラメロのように一気にチームを変える可能性があります。また新人選手を支えるためのベテラン選手を数人用意することができているのも評価が高く、ホーネッツと同じくこれから数年の間でプレイオフに期待できるチームに成長することも十分ありそうです。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!