NBA Watcher 【毎週投稿】

NBAの歴代選手や歴代チームの紹介などをするブログです。

【チーム紹介】歴史に残る大番狂わせを起こしたアンダードッグチーム:We Believe Warriors

にほんブログ村 その他スポーツブログへ にほんブログ村 その他スポーツブログ NBAへ にほんブログ村 その他スポーツブログ バスケットボールへ にほんブログ村 その他スポーツブログ その他スポーツ情報へ

f:id:koroUTAS:20211024105952j:plain

1999年のニックス以来で初めて1位シードを倒した8位シードチーム

2010年代後半のリーグをカリーやクレイ、後期にはKDなどのスーパースターを擁して支配していたゴールデン・ステート・ウォリアーズ。彼らの強さはNBAの歴史を見ても稀有なもので、史上最強のチームだという意見も珍しくはありません。この時代のチームは間違いなく歴史に名を残すようなチームでしたが、実はウォリアーズは優勝もしていないのに2000年後半にも歴史にその名を刻んだチームです。今回は予想外のプレーオフランを演出し、2回戦負けながら大きなインパクトを残した「We Believe Warriors」について紹介していきます。

f:id:koroUTAS:20211024105357j:plain

2005年の運命的なトレード~We Believe Warriors誕生

1985年からチームを支えていた史上でも屈指のプレイヤーのクリス・マリンや、マリンの相棒として活躍していたティム・ハーダウェイを失ったウォリアーズは、プレイオフに出場するのがやっとのチームであり、出場できたとしてもすぐに敗退してしまうようなチームでした。しばらくチームを強くすることに苦戦していましたが、2001年にジェイソン・リチャードソンをドラフトしたことかtらチームは動き始めました。数年リチャードソンやアントワン・ジェイミソンを中心にチームを作っていたウォリアーズは2005年のトレードデッドラインにチームを変えるトレードを成立させ、ホーネッツからバロン・デイビスを獲得しました。

マリン以来のスター選手を獲得したウォリアーズは2005~2006シーズンをかなり良い形でスタートし、年が明ける頃でも勝率5割を超えるシーズンを過ごしていました。しかしHCのマイク・モントゴメリーとの関係が微妙であったことと、ケガによって54試合しかプレーすることができなかったことがチーム全体に大きく影響し、最終的には34勝48敗にまで成績が落ち、プレイオフに進出することはできませんでしたが、翌年への期待が高まったシーズンになりました。

翌シーズン、ウォリアーズはHCを変え、マーベリックスからドン・ネルソンをHCとして雇用しました。トレーニングキャンプでは器用でハッスルがあるマット・バーンズを見つけ出し獲得することに成功し、年の明けた2007年にはトレイ・マーフィーとマイク・ダンリービーをトレードし、得点力があり機動力のあるアル・ハリントンとスティーブン・ジャクソンを獲得することができ、ウォリアーズはナッシュが率いたサンズのようなラン&ガンスタイルを構築することができました。しかし、3月のウィザース戦との接戦に敗れてから6連敗で26勝35敗の状態に陥りましたがここからの21試合、ウォリアーズは16勝を記録し、最終的に42勝40敗の8位シードでプレイオフに出場することができました。この期間、「We Believe Warriors」をスローガンとするチームのアイデンティティが創り上げられ、このスローガンと共にウォリアーズはプレイオフを戦い抜くことになりました。

そして迎えたプレーオフ、ウォリアーズは1位シードのマーベリックスと対戦しました。マーベリックスにはこの年のMVPになったノビツキーがおり、世間はマーベリックスがすぐに勝負を決めるだろうと思っていましたが、第1戦でのデイビスの活躍による勝利を皮切りに、第3,4戦も勝利し、第6戦では第3Qで18-0のランを作り1999年のニックス以来の第8位シードの番狂わせを起こしました。ウォリアーズのHCのネルソンはマーベリックスを見つけ出した張本人であり、彼はノビツキーの癖や傾向を知り尽くしており、デイビスや急成長したエリスの活躍のみでなく、文字通りチーム全体でつかみ取った1回戦の勝利でした。しかし、2回戦でのジャズ戦では第5戦で敗れており、「We believe Warriors」の快進撃は2回戦で終わりました。

2007~2008シーズン、リチャードソンはボブキャッツにトレードされ、ジャクソンは出場停止を食らい、チームは低迷に向かうと思われていましたが、前年よりも高い勝率(48勝34敗)を残しましたが、この年の西は競争が激しくプレイオフに進出することができませんでした。そしてここからデイビスはクリッパーズに移籍し、ハリントンはニックスへトレードされ、エリスはケガに悩まされることになり、「We Believe Warriors」は解散になり、カリーの時代につながっていくことになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。この時期のウォリアーズは今のウォリアーズのスタイルにつながるとても大切なチームだったと思います。スーパースターなしでMVPのいたチームを倒したというレガシーは今でも動画が作られているほど偉大なことであり、NBAの歴史を語るときに「We Believe Warriors」を抜くことはできません。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!