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【チーム紹介】2014年~2017年にかけて東のスパーズと呼ばれた職人軍団:ヤング・ホークス

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2014年から急成長と大躍進を遂げた若きホークス

ルカ・ドンチッチとのトレードで2018年にトレイ・ヤングを獲得してからわずか3年でカンファレンス・ファイナルにまで進出できるようなチームを作り上げることができたホークスですが、ヤングがドラフトされる前にも将来を期待されたチームを作っていたことがあります。今回はその美しいパス回しとチームバスケットで「東のスパーズ」とも呼ばれたヤング・ホークスについて紹介していきます。

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ターニングポイントとなった補強とコーチの変更

アトランタ・ホークスは2013年のドラフトでデニス・シュルーダー、シェーン・ラーキン、ラウル・ネト、そしてジェームズ・エニスと将来が期待されるような選手を数多くドラフトしました。しかし、2007年にドラフトされたアル・ホーフォードが2010年と2011年の2年連続でオールスターに選出されるほどの選手に成長していたことで彼を中心とするチームを作り、勝利を追うために、ラーキンとエニスをトレードしました。そうして作り出したスペースで名シューターのカイル・コーバーと再契約し、万能ビッグマンのポール・ミルサップを加え、コーチもマイク・ブーデンホルザーに変更しチームを完全に若いスター中心に変え勝利を追い求めることになりました。

そして迎えた2013~2014シーズン、ホーフォードは12月下旬の試合で右の胸筋を負傷してしまい、残りのシーズンを全休することになりました。チームの中心を失った若いホークスは38勝44敗と期待外れの成績に終わりましたが、競争が激しくなかった東では何とか8位シードとしてプレイオフに出場することができました。1回戦ではペイサーズと対戦し、1位シードとの対戦はすぐ終わるだろうと予想されていましたが、この年オールスターになっていたミルサップとリーグトップの3PT成功率(47.2%)を残していたコーバーが活躍し、第7戦まで持ち込むことができました。しかし最終的には敗れ1回戦でホークスはシリーズを終えることになりました。

翌シーズン、ホークスはディフェンス職人のターボ・セフォローシャをOKCサンダーから獲得し、オフェンス力とディフェンス力を兼ね備えることができたチームは1月を17連勝で終え史上最高の1カ月の連勝記録を打ち立てました。チームの要であったホーフォード、コーバー、ミルサップ、ジェフ・ティーグは4人揃ってオールスターに選出されました。デマーレ・キャロルもチームの重要なピースとして活躍し、最終的にフランチャイズ記録の60勝22敗の成績を残し1位でプレイオフに進みました。1回戦ホークスはネッツを第6戦で破り、2回戦のウィザーズ戦でも同じく第6戦の末に勝利しました。そしてついに4人のオールスターに導かれ、ホークスはフランチャイズ史上初のカンファレンス・ファイナルに進出することができました。しかし、この年はレブロンがキャバリアーズに帰還した年であり、カイリー、ラブ、そしてレブロンとBIG3を結成していたキャバリアーズにホークスはなすすべもなく、スウィープで敗退し、この年限りでヤング・ホークスの快進撃はストップすることになりました。

2016年、ホークスはキープレイヤーの1人のティーグをトレードで放出しました。このトレードはチームの崩壊を招くことになり、2週間強たった後にホーフォードはセルティックスを契約を結び若きホークスはこの年にドワイト・ハワードを獲得したことで完全に崩壊しました。

まとめ

いかがだったでしょうか。この2014年からのホークスの快進撃には魅力がたくさんあります。その中でも1番NBAファンに突き刺さるのはスーパースターなしでここまで強かったという事実でしょう。スターパワーこそが正義とされるようになった2010年以降のNBAでリーグの流行に逆らう形で人々の印象に残るチームを作り上げたホークスにはもう少し競合でいてほしかったと思います。

このブログではNBAの分析や考察をしています。NBAやバスケに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!