NBA Watcher 【毎週投稿】

NBAの歴代選手や歴代チームの紹介などをするブログです。

【選手比較】ステフィン・カリー VS デイミアン・リラード

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カリーとリラードどっちが上?

2010年代、特にスモールボールバスケの時代が幕を開けた2015年以降のNBAでリーグトップを争うPGとして活躍し、常に比較されてきたカリーとリラード。2人は共通点もそれなりにあり、それが比較を困難にしていますが実際どちらが良いPGなのでしょうか。今回はそんな2人を比較していきます。

共通点

先ほど説明したように2人の間には共通点が存在します。それはオフェンスディフェンス両方の面で存在し、その共通点が2人を同格・同類の選手にしています。

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超ロングレンジ3

カリーもリラードも2010年代前半まででは考えられないような距離からの3PTシュートを得意としています。若干カリーの方がレンジが広く安定したシュートを打てている雰囲気がありますが、リラードの勝負所でのロングレンジ3PTもかなりのインパクトがあり、この共通した点で2人を比較することは非常に困難です。

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ディフェンスが苦手

カリーとリラードともにリーグを代表する最強PG候補の2人ですが、2人ともそんなレベルの評価を受けている選手としてはディフェンスが苦手です。決して下手くそというレベルではありませんが、チームの穴になることがあるくらいのディフェンス力ということは共通しています。カリーは1度スティール王になったこともあり、ボールを奪う能力には長けているといえるかもしれませんが、横の動きに弱く、結局相手を止めるという点に関しては能力が高いとは言えません。

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ボールハンドリングやステップなど流行りの技をハイレベルで使う

2人ともステップバックやボールハンドリングといった現代のPGが好んで使う技術をハイレベルでこなすことができます。それを使ってゴール下に切り込んで攻撃したりディフェンスを翻弄してシュートを決めることを得意としています。カリーに関してはシュートが入りすぎるあまり、審判にステップバックを厳しくみられているような気がしますがたまに見逃してもらえて素晴らしいステップを踏むことがあります(笑)。

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アシスト能力が高いわけではない

2人ともアシストは平均的な数字を残していますが、決してアシストが得意な選手というわけではありません。2人にディフェンスが意識をとられすぎるあまりに空いた味方にパスをして結果的にアシストになるというパターンが多くみられ、アシストをしたくてアシストをしているという風には見えません。

相違点

2人は全く同じ選手というわけではなくもちろん違う点もあります。しかしながらそれは選手としての違いというよりもチームの違いゆえのものになります。ここではそれを紹介します。

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勝負強さ

リラードは史上2人目の1シリーズでゲームウィナーを2度決めた選手だったり、プレイオフで異常なまでの得点力を発揮したりと勝負強い選手というイメージがついていますが、カリーには勝負強いというイメージが強くはありません。

カリーが勝負弱いというわけではなくいくつか大事なシュートを決めたことはありますが、チームにはトンプソンやデュラントという頼れる選手が多くいたこともあり、そのようなシュートを打つ機会が少なかったような気がします。そして結果的にリラードの方が勝負強いのではないかというイメージがついています。

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注目の集めやすさ

リラードは個人としてプレイオフで大活躍したり、印象的なシュートを決めたりしていますが、カリーはリラードと同じようにインパクトのあるシュートを決めたりするほかにスモールボールの立役者になったり、5年連続ファイナル進出、そのうち3回優勝とファンの目につく機会に多く恵まれていました。それゆえカリーはリラードより優れた選手という評価を集めやすい状況になっていると思います。

まとめ

いかがでしょうか。2人の違うところはチームや環境の違いによるものが多く、共通点は個人によるものだという風に考えるとやはり最強PGの座はカリーのものではないかと思います。リラードも時代が違えば世代最強PGになれたと思いますが、カリーのライバルとしてこれからカリーを超す可能性は十分にあると思います。

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【チーム分析】ニューヨーク・ニックスの補強は正解だったのか?

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今シーズンニックスは躍進できるのか?

昨シーズン、ジュリアス・ランドルがMIPに選出されオールNBA2ndチームにも選ばれ、新人のオビ・トッピンとベテランのデリック・ローズも想像以上のパフォーマンスを残し世間の予想とは裏腹にプレイオフに進出したニックス。プレイオフでは各種板と思われていたアトランタ・ホークスに番狂わせを食らい1回戦で敗退してしまった結果を受け今シーズンはいくつか大きな補強をしましたが、その補強は正解だったのか。分析していこうと思います。

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2つの大きな補強

昨シーズンでのプレイオフでのランドルの不調といい、経験の足りなさとプレッシャーへの弱さを露呈したニックスはオフに大きな補強を2つしました。

1つ目はここ2年ほど評価が下がっていましたが、まだリーグで上位のPGであるケンバ・ウォーカーを格安契約で獲得しました。ケンバはオールスターに選ばれオールNBA3rdチームに選出されたホーネッツでのラストシーズンからセルティックスに加入するまでの間評価が非常に高く、リーグでも5本の指に入るほどのPGとして活躍していましたが、セルティックスではケガやプレイオフでの不調もあり評価を落としていましたが、ニックスでは不足していた安定したスコアリングとゲームコントロールでチームの実力を底上げしてくれる存在になるでしょう。

2つ目は同じくスコアリングに定評のあるベテランのエバン・フォーニエを獲得しました。彼もケンバに期待されている役割と被っていますがスコアリングに関してはリーグ上位の選手であり、この二つのトレードを考えるとオフェンス力の向上とベテランによる安定したゲーム運びを期待したいというチームの考えがあるのではないかと思います。

また、ケンバは格安契約ですので、活躍できなくてもダメージは少ないですし、期待通り活躍すればキープするかトレードでアセットを獲得することができるという素晴らしい契約になったと思います。

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他の補強は?

ニックスはほかのめぼしい補強はしていません。昨年躍進したチームの核はいじらず、足りない部分だけ補強するという堅実な補強をオフに行いました。この補強がうまくいき、期待の若手ミッチェル・ロビンソンやRJ・バレットがしっかり成長すれば控えのローズなどもいますしプレイオフでも安定した強さでカンファレス・ファイナルまで進む可能性は十分にあると思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。今年のニックスは昨年より弱くなるということはまずないでしょう。強くなるか変わらないか。正直強くなる方向しか考えられませんので、ニックスは弱小時代を乗り越えてコンテンダー一歩手前のチームとして数年競合でいられるでしょう。

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【選手紹介】史上最年少のMVP、デリック・ローズ

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史上最年少でリーグの頂点に上り詰めたPGデリック・ローズ

2010年代のNBAを見ていた人にとっては忘れられない衝撃をリーグに与えたPG、デリック・ローズ。彼は2年目にオールスターに選出され、3年目には史上最年少でMVPを受賞するほどの選手になりました。しかしそれからはケガが続き、一時期は引退を考えるまでに追い詰められました。しかし彼は衝撃的なカムバックを果たし、今でもリーグの@第一線で活躍しています。今回はそんな不屈の精神を持つ選手を紹介します。

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高校~NBA入り

シメオンキャリア・アカデミー高校に通っていた彼は1年生のころから活躍し、最終年には平均25.2得点9.1リバウンド8.8アシストというスタッツを残し、シカゴ・パブリック・リーグではシメオンキャリア・アカデミーでは初となる州チャンピオンにチームを導きました。輝かしい結果を高校で残したローズはメンフィス大学に進学し、1年生PGとしてチームを牽引し、NCAAトーナメントではファイナル4までチームを連れていきました。そしてこの結果を受けローズは1年の大学経験を経てNBAドラフトにアーリーエントリーし、低いかt区立で1位指名権を獲得した地元のシカゴ・ブルズに指名され、チームの新しいえーずとなることを期待されNBAキャリアをスタートしました。

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1年目~MVP受賞

大きな期待を背負って1年目シーズンを迎えたローズでしたが、その期待に応え1年目から大活躍。16.8得点6.3アシストを平均して新人王に選出され、前年大不振に陥っていたチームをプレイオフに導きました。そして新人選手らしからぬプレーでプレイオフでも存在感を示しました。1回戦ボストンとの1試合目にローズは36得点11アシストを記録し、新人選手のプレイオフデビュー戦の得点記録でカリーム・アブドゥル=ジャバーと並ぶほどの衝撃的なプレイオフデビューを果たしました。チームは敗退しましたが、ローズのポテンシャルを大きく感じられるシリーズとなり、チームはますます大きな期待を持つようになりました。

2年目もその期待に応え、平均20.8得点6.3アシスト3.9リバウンドのスタッツを記録し初のオールスターに選出され、プレイオフではレブロンのいたキャバリアーズと対戦し26.8得点7.2アシストを平均しましたが、チームは敗れてしまいました。

3年目が始まる前にローズは若手中心のアメリカ代表チームに参加し全試合スターターとしてプレー、若手が多いチーム故の過小評価を覆し金メダルを獲得しました。そしてシーズンが始まるとローズは超人的な身体能力を生かしたプレーを連発し、インパクトもさることながら25.0得点7.7アシスト4.1リバウンドを記録し、史上最年少でMVPに選出されました。プレーオフではNBAタイ記録となる3試合連続30得点7アシスト以上という記録を打ち立てましたが、マイアミ・ヒートとのカンファレンス・ファイナルで敗退してMVPシーズンを終えました。

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MVP受賞~ケガの連続

昨シーズンMVPを受賞したローズはその勢いのまま超人的なプレーで21.7得点7.9アシスト3.4リバウンドを平均していましたが、体が追い付いていなかったのでしょう。プレーオフでは左膝前十字靭帯断裂の大けがを負い、翌シーズンを全休することになりました。

そして復活を果たした2013~2014シーズン、ケガの影響もあり20.7得点5アシストと平均スタッツを落としましたが、チームはプレーオフに進出。しかし、そこでまた右膝半月板断裂で離脱。翌シーズンも復帰してプレーをしましたが、ハムストリングのケガなどで欠場を繰り返し、ケガに悩まされるシーズンになりました。それでもチームはプレーオフのカンファレンス・セミファイナルまで進みローズがチームを救うシーンもありましたが、チームは敗れ、シリーズは終了になりました。

2016~2017シーズン、ついにチームはローズをニックスへトレードし、そこでローズは平均的なシーズンを送っていましたが、また左膝半月板断裂の大けがを負いシーズンは終了になりました。そしてここからローズはキャバリアーズ、ジャズとチームをたらいまわしにされジャズからは1試合もプレーさせてもらえることなく解雇を受け、かつてのHCトム・シボドーがいたミネソタ・ティンバーウルブズと契約しました。

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衝撃の復活~現在

ウルブズでプレーすることになった2018~2019シーズン、ハロウィーンの10月31日に自分を解雇したジャズとの試合で復活の50得点を記録し世界を感動の渦に巻き込みました。そして2019~2020シーズンから2021シーズンに移籍するまでの間デトロイト・ピストンズと契約をしたローズはシックスマンとして十分な成績を残し、ニックスに復帰し、そこでも活躍し続け、50得点をした2018年の日からリーグ上位のPGとしてチームを引っ張っています。

まとめ

いかかだったでしょうか。僕自身PGということもありローズは忘れられない選手なのであの復活の夜は忘れられません。今年もニックスでプレーすることになるローズですがチームは良い補強をしていると思いますのでプレーオフでローズの活躍が見れることを楽しみにしています!

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【チーム分析】もう一つの優勝候補ロサンゼルス・レイカーズ

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大型補強で2年ぶりの優勝を目指すロサンゼルス・レイカーズ

昨シーズン、チームの中心選手のアンソニーデイビスをケガで失い、新加入のマルク・ガソルやデニス・シュルーダーなどもプレイオフでは活躍しきれなかったレイカーズは1回戦でフェニックス・サンズに敗れてしまいました。今年は、ラッセル・ウェストブルックに始まり、カーメロ・アンソニードワイト・ハワード、デアンドレ・ジョーダンなど数多くのベテラン有力プレイヤーを集めレブロン時代にもう一度優勝を目指す形になりました。ではそんなレイカーズはネッツやバックスなど強力なチームが存在するリーグを制覇することができるのか。考察していこうと思います。

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チームの高齢化と引き換えに得たもの・失ったもの

先ほど言ったように今年のレイカーズは確実な優勝を目指してベテランプレイヤーを数多くそろえました。平均年齢31.64歳とリーグ内ぶっちぎりの最高齢。ベテランであるが故の安定したプレーや落ち着いたゲーム運びはプレイオフでの優勝を見据えた補強に見えますがもちろん年齢が高すぎるが故の心配もあります。以下にはその懸念について考察していこうと思います。

高齢選手として避けられないものはケガでしょう。キャリアの中でほぼケガをしなかったレブロンでさえ近年はケガでの離脱が目立つようになりました。そしてチームの中心のデイビスもまだ若い年齢ですがケガをしやすい選手です。ということはレイカーズの抱える一番の課題はケガということになります。スポーツをする以上ケガは完全に防ぐことが難しいですが、リスクを抑える努力は惜しむ必要はないでしょう。ベテランが多いチームで練習後、試合後のケアを怠るようなプレイヤーは出てこないとは思いますが、今年のレイカーズは必要以上の警戒が必要なチームになっています。

2つ目は体力です。人間年を取ると体力が衰えスピードを維持することが難しくなっていきます。ウェストブルックとレブロンは人間ではないのでスピードを維持できていますが、ハワードやカーメロなどのほかのベテラン勢はもうスピード感のあるバスケを試合を通じてすることは難しいと思います。

 

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チームとしてどうなるのか?

今年のレイカーズはスターターとベンチのバランスが良く、戦力の差を感じることは少ないでしょう。スターターはウェストブルック、マリク・モンク、レブロンデイビス、ハワードでしょうか。スターター予想は難しいのでここまでにしておきますが、ウェストブルックを中心としたスピードバスケとレブロンデイビスのコンビを使ったハーフコートバスケ、レブロンデイビス・カーメロたちのような一人でスコアリングができるプレイヤーたちの1on1といった多彩な攻撃ができるチームになっています。ディフェンスの面でもガードからセンターまで最低1人はディフェンスができる選手をそろえていますのでディフェンス面でも安心できるチームになっています。

まとめ

どうでしょうか。今年のレイカーズはファイナルまで勝ち抜ける戦力をそろえてきた優勝候補と言っても良いチームでしょう。しかしネッツと当たった場合、ネッツのラン&ガンについていけるのか、プレイオフでの疲労蓄積に耐えられるのかといったところがキーになるでしょう。

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【選手紹介】カーメロ・アンソニー:2010年代最高レベルのスコアラー

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2010年代最高レベルのスコアマシーン、カーメロ・アンソニーとは?

2010年代、ケビン・デュラントとリーグ最高スコアラーの頂点を競っていたカーメロ・アンソニー。現在はポートランド・トレイル・ブレイザーズで頼れるベンチプレイヤーとして第二のキャリアを過ごしている彼ですが、かつてはスコアリングに関しては敵なしのプレイヤーでした。そんなカーメロはどのような経歴や実績を持っているのか。今回はカーメロについて解説していこうと思います。

カーメロ・アンソニーの経歴

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高校生~NBA入り

カーメロは高校の初めの一年はあまり有名ではない高校でプレーしていましたが、一念で身長が13センチ伸びたことをきっかけに名門、オークヒル・アカデミーでプレーすることになり、そこで将来のライバルのレブロン・ジェームズと共に高校バスケ界を支配していました。カーメロはあらゆるバスケメディアが選ぶオールアメリカン1stチームに選出され、高校の試合では36得点を記録してレブロンを倒したこともあります(レブロンは35得点だった)。

高校生としてレブロンに次ぐ高評価を受けていたカーメロはシラキュース大学に進学することになります。

シラキュース大学に進学したカーメロは一年生ながらエースとしてチームを牽引し、22.1得点10.0リバウンドを平均し、一年生エースとしてNCAAトーナメントでチームを優勝に導き大会MVPに選ばれ、大学バスケでもその存在感を示していました。

そして一年のみ大学でプレーしたカーメロはwinnerとしてドラフトで全体3位でデンバー・ナゲッツに指名を受け大きな期待を背負ってNBAに挑戦することになりました。

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デンバー時代~ニックスへ加入

ナゲッツでの一年目はカーメロは6試合目で30得点を記録するなど、弱小だったチームをエースとして引っ張り、前年17勝65敗だったチームを43勝39敗と躍進させ、プレイオフまでチームを連れていきました。二年目も活躍したカーメロはチームをプレイオフに連れていきますが、昨年同様1回戦での敗退になりました。

3年目のシーズンではオールNBA3rdチームに選出され、選手として成長したカーメロでしたが、プレイオフでは同じく1回戦敗退という結果になりました。

オフにはチームと5年8000万ドルで契約延長を結び、世界選手権では金メダルを取り、二度目のオールNBA3rdチームに選出され多くのことを達成しましたが、ここでもチームはプレイオフ1回戦で敗退してしまいました。翌シーズンは、チームの変革の時で、チャンシー・ビラップスを獲得し、ビラップスのリーダーシップに導かれチームはカンファレンス・ファイナルまで進出しました。しかし自シーズンでは1回戦でプレイオフ敗退となり、ついにカーメロはニックスへ移籍することになります。

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ニックス時代~キャリアのどん底

2010~2011シーズン、カーメロはトレードでニューヨーク・ニックスへ移籍し、今度こそプレイオフで勝ち進むと思われていましたが、チームはあえなく1回戦で敗退になりました。次のシーズンもマイアミ・ヒートと1回戦で対戦し、直接対決でレブロン・ジェームズに敗れる結果になりました。

2012~2013シーズン、カーメロはPFとして試合に挑み、得点王、オールNBA2ndチーム選出、MVP投票3位など個人としては一番のシーズンになりましたが、プレイオフではインディアナ・ペイサーズにカンファレンス・セミファイナルで敗れ、シーズンは終了になりました。

次シーズンはキャリア初のプレイオフに進出できなかったシーズンになりましたが、カーメロ個人としては62得点を残す試合もあり、印象に残るシーズンとなりました。そして低迷していたチームは歴代最高クラスのコーチ、フィル・ジャクソンをHCとして迎え復活を目指しましたがトライアングル・オフェンスが機能しなかったチームはプレイオフに出場できず、レギュラーシーズン中16連敗を記録する結果となり、チームに限界を感じたカーメロは2017~2018シーズンにオクラホマシティ・サンダーでラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージとBIG3を結成することになりました。

サンダーに移籍したカーメロは、史上21人目の2万5000得点達成者になりましたが、そのスコアリングメンタリティとボールを独り占めするプレースタイルからバッシングを受けホークスにトレードされ、そこでは解雇されることになりました。

解雇されてしまったカーメロは2018~2019シーズン、ヒューストン・ロケッツと1年240万ドルで契約しましたが、チームは思ったようなパフォーマンスを発揮できず、その責任を取る形でカーメロはわずか10試合のプレーでユタ・ジャズにトレードされ、そこでは1試合もプレーすることなく解雇されました。

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復活をかけて

NBAを離れて1年経ち、カーメロはついにポートランド・トレイルブレイザーズと契約をしました。カーメロはベンチプレイヤーとして心を入れ替え、見事復活を果たし次のシーズンでもチームでプレーすることになりました。2020~2021シーズンでは、ティム・ダンカンを抜いて歴代通算得点14位に浮上したり、史上11人目となる通算2万7000得点を記録したりと選手として確実な復活を果たし、オフにロサンゼルス・レイカーズと契約し、初めてレブロンと同じチームでプレーすることになりました。

まとめ

いかかだったでしょうか。輝かしいキャリアを送り続けてきたわけではないカーメロ。しかしながらその実力は折り紙付きであり、殿堂入りも確実な選手でしょう。今シーズンレブロンと同じチームでプレーすることになり、優勝チャンスもあると思いますのでキャリア初の優勝を成し遂げてもらいたいと思います。

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【選手紹介】ステフィン・カリーという史上最高シューター

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ステフィン・カリーとは何者なのか

現役選手ながらすでにNBA史上最高のシューターと呼ばれるステフィン・カリー。その特別なシュート力以外は特筆するような特徴はこれと言ってない選手ですが(ハンドリングも結構上手いけど)、なぜそんな彼がこのリーグのゲームを歴史でもまれにみるレベルで変化させ、支配しているのか。

今回はそんなカリーの生い立ちや実績、リーグに与えた衝撃などを解説し彼の偉大さを再確認していきたいと思います。

カリーの生い立ち

誕生~NBA入り

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ステフィンは1988年に元NBA選手のデル・カリーの長男としてオハイオ州で生まれました。父がNBA選手だったこともあり、ステフィンがバスケと出会ったのは父のデルがNBAの試合に着いていき、そこでウォームアップにも参加した時でした。デルもステフィンと同じくシャープシューターであり、シュートに関してはステフィンに厳しく指導していきました。

高校生になるまではショーン・マリオンのようなシュートフォームだったステフィンはデルにシュートフォームを矯正され、二年生の時に現在のようなクイックリリースのシュートフォームを確立しました。高校ではあまり注目を集めることができなかったステフィンは地元のデイビットソン大学に進学し、そこでシュート力を武器に活躍し、NBAドラフトでも高順位での指名が噂されるような選手に成長しました。

NBA入り~スティーブ・カーとの出会い

NBAには全体7位でゴールデンステート・ウォリアーズに指名されキャリアをスタートさせました。NBAキャリアをスタートさせてから3年間は足首のケガなどに悩まされ、バスト(期待外れの選手)の雰囲気が漂っていましたが、2012年にチームのエースだったモンテ・エリスがトレードされ、チームの中心になったことをきっかけにステフィンはその真価を発揮していきます。この年ステフィンは272本の3PTを決め、レイ・アレンが持っていた269本の記録を更新し、スコアラーとして脅威になり始めました。

翌年もその好調を維持したステフィンは24得点3PT42.4%を平均し、プレイオフに進出。一回戦で敗れてしまいましたが、オールNBA2ndチームに選出され、存在感を大きくしていきました。

翌年2014~2015シーズン、この年からヘッドコーチがスティーブ・カーに変わり、ステフィンのシューターとしての能力がより一層進化していきます。23.8得点3PT44.3%を平均し、286本の3PTを決めシューターとして飛躍した年になり、NBA制覇、MVP獲得という衝撃的なブレイクアウトシーズンになりました。

王朝時代の幕開け~現在

翌年2015~2016シーズン、ステフィンはNBAを支配することになります。得点王、スティール王、402本の3PT記録、50-40-90シーズン(FG50%,3PT40%,FT90%)を残しリーグを支配し、史上初の満場一致MVPとして一躍リーグの顔になりました。またこのシーズン、ウォリアーズは73勝9敗の歴代最高勝率を残しましたが、プレーオフではレギュラーシーズンを最後まで全力で戦った疲れからかファイナルでクリーブランド・キャバリアーズに負けてしまいましたが、個人として最高のシーズンになりました。

翌シーズン、ウォリアーズは歴代最高レベルのスコアラー、ケビン・デュラントをチームに加えリーグの悪役としてシーズンに挑むことになりました。KDがチームに加わったことでステフィンの存在感は薄れてしまいましたが、この年、NBAを制覇し個人として2回目の優勝を成し遂げます。

次のシーズンもKD擁するウォリアーズは他を寄せ付けない圧倒的な強さで2連覇。ここまでくるとステフィンではなくKDが強いというファンも増え、ウォリアーズはKDのチームだといわれることも多くなりました。

2018~2019シーズン、3連覇を狙うウォリアーズはデマーカス・カズンズをチームに加え、安定した強さでレギュラーシーズンを突破。プレイオフでも安定して強いだろうと思われていましたが、カズンズが大腿四頭筋断裂により離脱、最強スコアラーのKDもアキレス腱断裂により離脱、頼れる相棒のクレイ・トンプソンも前十字靭帯断裂により離脱と多くのケガに中心選手が悩まされ、戦力不足になったウォリアーズはカワイ・レナードをトレードで獲得していたトロント・ラプターズにファイナルで敗れ、3連覇を逃す結果になりました。

翌シーズン、ステフィンはシーズン開始まもなく左手人さし指の第二中手骨骨折を負い、シーズンを終えることになりました。

そして、昨シーズントンプソンも復帰しステフィンも復帰したウォリアーズを期待するファンが多かったですがトンプソンはトレーニング中にアキレス腱を断裂し、2シーズン連続で全休することになってしまいました。しかしステフィンとしては非常に良いシーズンになり、32得点を平均し、2度目の50-40-90シーズンを残し得点王になりました。MVP級の活躍を残し、オールNBA1stチームに選出されましたがプレイイントーナメントでロサンゼルス・レイカーズに敗れ惜しくもプレイオフ進出を逃しました。

まとめ

ここまで見ていくとステフィン・カリーはシュートでNBAに大きな衝撃を与えスモールボールの確立までしたことで多くのセンターをリーグから追い出す結果になりました。彼は今年33歳になります。

昨シーズンの活躍を見るとあと2、3年は第一線で活躍できそうですが、残された時間は短そうです。ここまで見ていて爽快かつ恐ろしい選手はなかなかいませんので、見たことがない方は是非今すぐチェックしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!このブログではNBAの解説や考察、分析をしていますのでバスケやNBAに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!

【チーム分析】今年、ブルックリン・ネッツは優勝できるのか

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今年のネッツは優勝一直線?

昨シーズン、ジェームズ・ハーデンのトレードから始まり、ブレイク・グリフィンをバイアウト後に契約、同じくラマーカス・オルドリッジとバイアウト後に契約(シーズン中引退)したブルックリン・ネッツ。今年はグリフィンと再契約し、オルドリッジも復帰を決定し、ほかの有力プレイヤーとの契約をし優勝以外は失敗ともいえるスーパーチームを結成したネッツ。彼らは本当に優勝を約束されたチームなのでしょうか。今回はネッツの戦力や優勝確率について考察していきたいと思います。

チームとしてどれくらい強い?

ネッツはハーデン、KD、カイリーのBIG3を擁する圧倒的な得点力を誇るチームながら、グリフィン、オルドリッジ、ジョー・ハリス、ポール・ミルサップ、パティ・ミルズなど有力なベテラン選手を多く集めました。ネームバリューを見ればリーグ最強のチームの一角なのは間違いありませんが、寄せ集めチームの不安材料はチームケミストリー、ケガによる戦力の低下でしょう。

ケガ

昨シーズンはプレイオフでのハーデンとカイリーのケガによってKDの歴史的なスコアリングパフォーマンスもむなしく2回戦敗退に終わりました。ただ、KDのパフォーマンスが落ちることなく続くと考えると、ハーデン、カイリーだけでなく、ミルズ、グリフィン、ミルサップなど控えにも多くの万能ベテランプレイヤーをそろえているのでプレイオフでの失敗確率もかなり低く抑えられているのではないでしょうか。

チームケミストリー

ケガのリスクは抑えられていることがわかりましたが、2つ目のチームケミストリーの点はどうでしょうか。昨シーズン、ハーデンがカイリー、KDのネッツに加入した時も同じような話がありました。その時はボールの取り合いになるのではないかという話でしたが、今回は少し性質が違います。

今回のケミストリーの問題は、とにかく寄せ集めのチームがチームとしてまとまることができるのかという問題です。しかし、その点は問題ないように思えます。チームの核となるBIG3は昨シーズンの様子から考えてまず心配する必要はないでしょう。控えのケミストリーに関してもミルズというベテランPGとして完璧な選手を加え、また性格も温厚な選手が多いため、寄せ集めチームの弱点である衝突による空中分解のリスクも比較的低いと言えるでしょう。

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プレーの面ではどうなのか

BIG3がそのまま残ることになったネッツ。スターターの戦術は昨シーズンと変更なくハーデンのゲームプランを中心にしたハーフコートバスケットとナッシュヘッドコーチの式するラン&ガンオフェンスでしょう。おそらくスターターはハーデン、カイリー、KD、グリフィン、クラクストン、もしくはハーデン、カイリー、ハリス、KD、グリフィン/クラクストンになるでしょう。

今年は控えの層がかなり厚くなりましたが、控え選手の中で頼りになりそうな選手は基本的に年齢が高いのでミルズを中心に組み立てるハーフコートバスケットになると予想します。

レイオフでどうなる?

ネッツはレギュラーシーズンは問題なく突破できるでしょう。ではプレイオフではどうでしょうか。昨シーズンはレギュラーシーズンの疲労がプレイオフに爆発した形になりました。しかし今シーズンは控えをうまく使いながらレギュラーシーズンを勝ち抜き、プレイオフに進出することができると思いますので、疲労でプレイオフで失敗するということは無さそうです。

レイオフでもBIG3中心のアップテンポなオフェンス、控え選手たちのスローテンポのオフェンスなどを使って相手や状況に応じてリズムを調整することができると思います。

ディフェンス面では昨シーズン同様心配な点が残りますが、控えにミルズ、ミルサップなどの万能ベテランが控えていますので昨シーズンよりはましにはなるでしょう。

ここまで見てきたことから、カンファレンス・ファイナルまでは確実に出場できると思います。しかしそこを勝ち抜いてファイナルにたどり着いて優勝できるかと言われると50%くらいの確率かなと思います。

まとめ

今回はネッツの優勝確率について考察しました。ネッツは不安要素が多いチームではありますが、明らかに現時点のチームでは頭一つ抜けた存在になります。最近NBAを見始めてまだファンになるチームを決めかねているという方にとってはおすすめのチームになります。

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【チーム分析】これからのセルティックスはどうするべきなのか?

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今のセルティック

今のセルティックスはジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンの2人を軸として躍進が期待されているチームで、昨年ブラウンはオールスター選手に成長し、プレーオフでも活躍が期待されましたが、ケガにより離脱。期待されていたほどの結果を残せなかったセルティックスですが、今年は補強を行い期待できるチームになっています。ではこれからのセルティックスはどうすればいいのか。考察していこうと思います。

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チームロスター

今のチームロスターを振り返っていきましょう。あくまでも主力選手のみの振り返りなのでロスターに存在しているけど紹介しない選手も数人出てきます。

ガード

マーカス・スマート、ペイトン・プリチャード、デニス・シュルーダー、ジョシュ・リチャードソン、ジェイレン・ブラウン、ロメオ・ラングフォードになります。

ポイントガードの選手を見ていると身長の面で少しほかのチームよりも不利に感じるところがありますが、そこはウイングのブラウンとテイタムでカバーしていく作戦でしょうか。

プリチャードとシュルーダーはスコアラータイプとしてベンチスコアラーとして期待でき、スマートはディフェンスやハッスルプレイでチームに勢いをもたらす選手として、重要な役割を担うことになりそうです。

バランスとしてはかなりよさそうな布陣ですが、ブラウンとテイタムという点取り屋がいるチームでこれ以上オフェンスが必要なのかは疑問が残り、もう少しディフェンスでプラスに慣れるPGをとる必要があるかなと思います。

シューティングガードとしては、ブラウンとリチャードソンという安定した2人がいることによって安心して試合を見ることができそうです。

フォワード

ジェイソン・テイタム、アーロン・ネスミス・ジャバリ・パーカー、フアン・ヘルナンゴメスになります。

テイタムは圧倒的なチームのエースであり、OF,DF両方得意としている万能選手ですので安定して頼ることができますが、控えのフォワードに心配が残ります。

パーカーはドラフト前には高い身体能力と得点能力が期待されていましたが、ケガをしてから期待されていたパフォーマンスを残せていません。

ヘルナンゴメスは器用貧乏な選手というイメージが強く、テイタムの控えとしては微妙な気がします。

新人のアーロン・ネスミスはシューターとして期待ができ、ディフェンスは新人なので経験を積む必要がありますが、テイタムの控えとして得点面では頼もしいです。

センター

アル・ホーフォード、エネス・カンター、ブルーノ・フェルナンドになります。

ホーフォードは年齢が重なり衰えが見えていますが、数年前までボストンで頼れるセンターとして活躍していましたし、昨年サンダーでタンクするまではなかなかの活躍をしていたので期待していいでしょう。

控えのカンターはディフェンスはお察しですが、リバウンドとポストプレーに関しては一級品であり、ディフェンスをほかの選手で補うことができればかなりの補強と言えるでしょう。

フェルナンドに関しては若手なのでまだポテンシャル型ですが、育てていけば十分チームに貢献できる選手だと思います。

今年はどこまでいける?

ここまで分析してきて、気になることは今年はプレイオフでどこまでいけるのかということでしょう。

チーム全体としてはディフェンスの面でウイングに偏りすぎなのではという感じがします。スマート、ブラウン、テイタムの3人はディフェンスで頼れる選手たちですが、インサイドの選手たちが少しディフェンスに弱いのではと思います。

また、控えの選手たちを見てもディフェンスに定評のある選手は少なく、やはりディフェンスに弱いチームという印象が拭えません。プレイオフではディフェンスが大切になってきますのでこのロスターのままプレイオフに進むことになると良くてカンファレンス・ファイナルまでが限界ではないかと思います。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!今回はボストン・セルティックスの現在と今シーズンについて考察してみました。今年のボストンはブラウンがどんな選手として帰ってくるのかに、大きくチームが左右されることがわかっていますのでそこに備えて今の時点で十分な動きができているかと言われると怪しい気がします。

このブログでは、NBAの考察や選手の解説について取り扱っていますので、バスケやNBAに興味がある方は是非引き続きお読みいただけると嬉しいです!

【選手比較】マイケル・ジョーダンVS レブロン・ジェームズ

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GOAT論争

GOAT (Greatest Of All Time)、歴代最強と呼ばれるプレイヤーはどのスポーツにも存在し、NBAの世界ではマイケルジョーダン、レブロンジェームズ、コービーブライアントなど数多くの選手がGOAT論争において取り上げられています。

今回はそのGOAT論争において一番頻繁に取り上げられるトピック、マイケル・ジョーダンレブロン・ジェームズどちらが歴代最強なのかについて考察していきたいと思います。

 

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マイケル・ジョーダンを分析する

マイケル・ジョーダン、バスケットボールの神と呼ばれる男ですが、彼はいったいどのような選手だったのでしょうか。経歴や実績の面を見ていきましょう。

高校~NBA入り

確認できる限りのデータでは高校ではマクドナルド・オールアメリカンに選出され、その試合ではFG68.4%で30得点を残しています(30得点を68.4%とかバケモンすぎる。しかも3Pt無で)。その後ノースカロライナ大学でプレー、大学最後の年には29.5分のプレー時間でFG55.1%で19.7得点を残しています(相変わらず安定性がバケモン)。大学で3年プレーしたのちNBAドラフトで3位でシカゴ・ブルズに指名されます。

NBA入り~引退

NBAでもその圧倒的な得点能力とディフェンス能力を発揮し、1年目から大ブレイク。プレーオフでも歴代最強チームの一角を圧倒して、キャリアを通してとにかくリーグを支配していたプレーヤーでした。

新人王、オールルーキー1stチーム、3回のスティール王、10回の得点王、9回のオールディフェンシブ1stチーム、1回のオールNBA2ndチーム、10回のオールNBA1stチーム、1回のDPOY、14回のオールスター、5回のシーズンMVP、6回のNBAチャンピオンとファイナルMVP

と文句のつけようのない圧倒的な実績です(10回の得点王とかやばすぎ)。

これとレブロンを比べるのは少し気が引けるような気がしますがこれからレブロンの経歴と実績を見ていきます。

 

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レブロンジェームズを分析する

NBAに入ってから今までの実績で現代のNBAでは「キング」と呼ばれ、36歳になった今でもNBAでトップクラスのプレイヤーとして君臨するレブロン。そんな彼の経歴と実績を見ていきましょう。

高校~NBA入り

レブロンは高校生の時からマイケル・ジョーダン以来の才能と呼ばれ注目を浴び続けていきましたが、高校時代の成績は高校生とは思えないものです。高校最終年の成績はFG56.0%、3PT38.2%で30得点以上を平均し、9.7リバウンドと1.9ブロックを平均するという超絶万能型のプレーヤーとして高校バスケを支配していました。そしてその勢いのままNBAドラフトにエントリー、1位でクリーブランド・キャバリアーズに指名され、キャリアをスタートさせました。

NBA入り~現在

36歳になった今でもNBAの第一線でバリバリに活躍しているレブロン。そんな彼の実績はジョーダンと比較すると霞んでしまいますが、一選手として見てみるとかなりのものになっています。

1回の新人王とオールルーキー1stチーム、1回のアシスト王と得点王、5回のオールディフェンシブ1stチーム、1回のオールNBA3rdチーム、2回のオールNBA2ndチーム、13回のオールNBA1stチーム、16回のオールスター、4回のシーズンMVP、NBAチャンピオン、ファイナルMVP

とジョーダンと比べると寂しくなって見えますが、今のNBAレブロンほど達成した選手はいませんし、歴代でも数えられるほどしかいませんので、やはりレブロンの実績も圧倒的なものだと思います。

結局どっちが上?

ここまでは比較をしてきましたがここからついに記事の本題、どちらが歴代最強としてふさわしいのかについて考えていきます。

歴代最強には定義がいくつもある

簡単に歴代最強と言っても歴代最強とする定義は人によって違います。チームを勝利に導く選手として、1選手として、バランスの取れた選手として…など多くの意見が飛び交っています。僕の考え方として1選手として強い選手≠チームを勝利に導ける選手だと思いますが、ジョーダンとレブロンという比較においてはこの考え方は通用しません。ジョーダンは1選手として圧倒的に強く、それがチームの勝利につながっていたし、レブロンはチームを勝利に導くなかで、1選手として圧倒的に強いからです。

ということで煮え切らない結論になってしまうかもしれませんが、僕なりの結論を書いていきます。

個人として最強なのは?

個人としてGOATなのはジョーダンです。スコアラーとしては彼の右に出る選手はKD(ケビン・デュラント)くらいでしょうか。チームワークを無視してジョーダンに自由にプレーさせた場合、100得点も可能なのではと思わされるほど常識外れの身体能力と得点能力を持っています。ジョーダンは実際チームを勝たせることも並外れてできていましたが、それを考えなくともジョーダンは1選手として最強の選手でしょう。

チームのメンバーとして最強なのは?

1チームメイトとして最強なのはレブロンです。レブロンは得点王を1回とっていることからもわかる通り、その気になればいつでも試合を支配できる得点能力を持っています。しかしながら彼の一番の強みはチームメイトの力を引き出すアシスト能力とバスケIQです。レブロンの正確な判断能力とパス能力はチームの能力を最大限発揮するという点では歴代最高でしょう。しかもレブロンは人柄も良く、その点でもチームメイトの能力を発揮させる能力に長けています。以上のことから、チームメイトとして最強なのはレブロンで決まりです。

最後に

最後までお付き合いいただきありがとうございます。今後もNBAに関する様々なトピックについて取り扱いたいと思いますのでバスケットボールやNBAに興味がある方は是非今後もよろしくお願いします!